「あんた、来たら言うたろ思とってん。あんたの会社の玄関の花、あれは一対(いっつい)言うてな、葬式やがな。縁起でもない」
これは私が創業まもない頃に言われたセリフだ。
言葉の主は妻鹿の某会社の会長。女性だ。その当時で70代後半であった。
私がまだ以前に勤めていた会社で飛び込み営業をしていた頃からの顧客でもあり、「おもしろい子やな」と拾ってくれ、以来ご自宅と会社を何度も工事させていただいた。
今日の昼間、運転していてふと思い出した。
同じように一対に花を鉢植えで門の両サイドに飾っているお宅を拝見して。
「けっこうな良いお住まいなのに花が一対になっている。縁起でもない」これが私のその瞬間の感想だった。
そのおうちの方がどういうつもりでそれをされているのかは知らない。あえてされているのかもしれない。
でも、そんなふうに言ってくださる方がいたなぁ。
「え、そうなんですか」と応え、すぐさま帰って並べ方を変えた。高さ1500くらいあった大きな鉢植え。
それからただの1度も一対で花を並べたことはない。
posted by orangeknight at 20:32