社長の日記「つみかさね」

社長の日記「つみかさね」

2013年07月21日

情報過多を考える

情報過多のこの時代、僕もネットを使いたくさんの情報を発信しているほうの部類になるのではと思いますが、この膨大すぎる情報を処理しきる能力ははたして自分にはあるのかと考えたとき、すでにキャパシティを越えていると感じます。

テレビに新聞、雑誌からインターネットへと情報はどんどん膨大になります。

何百年も昔はそんなもの何もなかったんですから、考えればすごい時代です。

と同時にたくさん自分のところに漂流する、また自らキャッチしにいく情報をどこまで「理解」しているのか。

ほとんどが「目で見ているだけ状態」となってはいないかと自問自答します。

そして、その状態を情報の共有というものと勘違いしている状態っておそろしいことだと、これを繰り返しているとそれ自体が訓練となり、いつしかそれが当たり前になるんです。

スマホという素晴らしい機械!、機械というかまるで情報とコミュニケーションの魔法の箱、昔のITという言葉から今はICTという言葉が使われるのがとても納得します。

人はでもそんなに人との繋がりを重視しているのか、繋がっているというよりは「個」というものを少し放棄していないかと、「個」の責任や意義を考えることを目隠ししていないかと考えることがよくあります。

そして、未成熟な「個」を棚にあげ、繋がってそれを「自らの力」と勘違いしている状態、それは僕自身にも言えることですが「昔ながらの優しさ、アナログといいますか、日本の誇れる思いやり」を忘れてしまっているような気がします。


高知県のローソンで、店員がアイスの冷蔵庫に寝そべり、その姿を写真にとってもらいフェイスブックに投稿し、それが問題になり同店をローソンがフランチャイズ契約を打ち切り、閉店させたという報道がありました。

マスコミはこぞって店員を批難、閉店やむなしの論調ですが僕は「そこまでのことか!」と思ってしまうのは認識が甘いからでしょうか。

こんなことを書くとまた経営者として甘いとか、認識が甘いとか言われそうですが、いくら考えても意味がわからないですし、よくまぁそこまでこの程度のことで騒げるなと思ってしまいますし、厳しい世の中だと感じます。

一昔前ならフェイスブックもツイッターもそしてインターネットもなかったですから、この事件(マスコミ流に言うとです)が世間に流れることは無かった。この情報が何の繋がりもない我々に入ってくることはなかったと思います。

僕たちは入ってくるこの手の情報を「目で見て」考えもせずに「いけないよね」とか「当然だ」と批判する。マスコミと同様に。

昔はこんな店員みたいなやつはたくさんいただろうし、まだまだ若いんですからゴツンとげんこつでもしてきつく叱れば良いんではないでしょうか?

処分も大切ですが許してあげるのも大切です。

「たかがこの程度」のことでその処分は重すぎると思います。

この情報過多の時代、いろんなところにメリットをもたらすとともに弊害ももたらします。

若い店員の認識が甘かったのは確かですが、それを寛容に受け止めなければならない大人も少々幼稚な、近視眼的なものになってはいないかなと思います。

冷静に処分も大切ですが、厳しくかちわめくくらいの行為も忘れてはいけないと思います。


情報を目だけでみていると「クールに感じる」という訓練ができあがる、それがマスコミ的だと思うのです。評論家の育成ですね。これはいけません。渦中に入らないと本質はわかりません。


気をつけたいと思います。


そして、誰もがもっていると思うんです。優しい心、日本人ですから。






posted by orangeknight at 13:30

2013年07月19日

姫路本店の村上の家の上棟

今日は新築の棟上げがありました。ホームページのトップ画面にあるツイッターでも書かせていただきましたが、お客様ではなく姫路本店の村上の家の上棟です。

午前は予定があったもので昼前に行ったんですがけっこうなハイペースで進んでいました。

その後は最後までいました。写真をたくさん撮ったのでご覧くださいね。

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昼に行ったらここまで進んでいました。

昼からは屋根の垂木を組むところから開始したんです。

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ちなみにこれが棟です。これが一番高いところの木なんです。これを上げるから棟上げ、上棟です。

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下では破風板(屋根の軒先とか妻側(側面)の木です)を加工しています。

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これは今日やることの最後の仕事で、骨組みを作り、屋根の形を作ったあと屋根の下地となるコンパネの上にルーフィングという防水シートを張っているところです。

下から張って上へ上へとをかぶせていき、瓦の下に水が入っても雨漏りしないようにしていきます。

今日はここまでいきました。

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昨日までは基礎しかなかったところに2階建ての建物が1日で出現するって、いつも思いますがなんかすごいですね。

ここからは今日の僕の心境です。

まず、村上の家の上棟が無事に終わり本当に良かったです。

そして、とてもありがたいなぁと一日中感じていました。

会社で働いてくれ、貢献してくれているだけでも感謝ですが、新築をしてくれた。

一生でそう何度もしないことをさせてくれた。

6年近く前に創った自分の会社で。

お客様に対しても思うんですが、人生の一大イベントをまかせてくれるってそう簡単なことではありませんし、とてもすごいことだと感じます。

僕がオレンジナイトを創っていなくて、村上が入社していなかったら今日の出来事はなかった。

当たり前のことですが、すごいことだと感じますし、責任のあることだと感じます。

村上にもそうですし、奥さんにも気持ちを伝えお礼を言いました。

書いているだけで胸がいっぱいになります。

そして、村上の入社したときの面接で夢を聞きました。

僕は面接で「夢はありますか?何ですか?」とほとんどの方に聞きますが、村上は「家を建てたいです」と言っていました。

今日、村上が「夢が叶いました」と言っていました。

嬉しかったです。本当に良かったと思いました。

村上が家を建てるのを見た他の若い社員が「僕も家を建てたいので〜頑張ります」とメールをくれました。

彼は本気で思っていますし、必要な環境にあると思いますので良いメールだな、ありがとう、頑張りよと思いました。

一同に揃った大工とも話ができ、顔が見れ、僕にとってもとても意義のある、そして忘れ難い一日となりました。

村上やご家族が、このおうちでこれからいろんな想い出を作り、幸せに暮らしていってくれたらいいなと思いますし、気持ちにこたえ、誇れる会社にしようと今日も感じる一日でした。
posted by orangeknight at 21:26

2013年07月18日

たかが洗車のシャンプーですが…

車のシャンプーです。ほとんどの方がされたことはあると思います車の洗車、オレンジナイトでは全ての車を社員が自分の手で洗うようにしています。

洗車の時くらいしか車のまわりを見ないでしょうし、自分の馬となってくれている仲間である車に関心を持つためと、それに対して感謝の気持ちを大切にするために自分たちでしています。

車をドロドロにしている人間は心が乱れていますし、必ず現場をきれいにしていないと僕は思っています。

考えてもみてください、いわゆる一流の料理の職人がドロドロのくつを履いていたり、魚の血が付いたままの包丁をそのまま片付けているわけがないですもんね。


話は戻りますがこの洗車、写真の「シャンプーをバケツに入れるという行為」一つでその人間の先見性が見えます。

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もちろん1回、2回の洗車をしたあとでないとわかりません。

会社の車の洗車はこうするのかというのをわからないといけないからです。

ただ、洗車の仕方は特段皆さんと変わりません。

車に水をかけホコリや汚れを大まかに落とし、シャンプーをバケツに入れそれを使いスポンジで手洗いします。

洗い終わると水で流し、雑巾できちんと拭き取るというごく当たり前のやり方です。


では、何が先見性を表すのかと言いますと「シャンプーを入れる量」です。

まず洗車は泡が大切です。泡だたないとボディーに傷がいきますから泡立てます。

しかし、このためにはたくさんのシャンプーを入れたら良いというわけではありません。

泡立てるためには洗剤を先にバケツに入れます。そしてそれに少し圧をかけた水を注ぐ。するとバシャバシャバシャと生クリームみたいな泡ができます。

シャンプーをドバドバ入れないでも写真のバケツでしたらキャップに2〜3杯くらいの量で十分泡立ちます。

水もバケツになみなみとは必要ありません。

先に洗剤を入れ泡立たせますとすぐにバケツがいっぱいになりますが、水の量はバケツに半分も入っていません。

しかし、大型車でもあるまいしこのくらいの量で十分なのです。

結局余った洗剤入りのバケツの水をドバドバ捨てるんでしたらその分少なく作れば良いのです。

必要以上に泡立てると水で流すときにもたくさんの水量が必要になります。

いろんなことが無駄になるんです。

ですから、たったこれだけの行為ですが、仕事の準備から実行、そして完了までをイメージできているかがとてもよく分かる。

目先のことしか見えていない人やまだそこまで考えられていない人というのはそんなシャンプーの使い方をしませんから。


そしてもう一つ、会社のものを大切にしているかが分かります。

シャンプー、こんなもの一つ何百円です。水も1回の洗車くらいしれています。泡立ちすぎた水を地面から溝に流す労力は少し高いかもわかりませんが、洗車全体の費用は驚くべきものではありません。

しかし、この何百円や何十円のお金を大切にしてくれる人間は何十万や何百万も必ず大切にしますし、ザルな感覚を持ち合わせていませんからお金を任せることができます。

そういう信頼を得ると仕事でも「お前が考えてしているのだから任せているよ」となり、結果仕事がしやすくなると思うのです。


今日も長々と書きましたが、たかがシャンプーですが僕はこういうふうに思っています。

多分理解していてやっている社員はいます。

こまかいことですが、非常に大切なことだと思う。しかし、経営者と一緒に仕事をするって大変なことですねとも思います(笑)。
















posted by orangeknight at 09:03
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