今日読み終えたんですがおもしろい本でした。
内館牧子さんの「終わった人」
話はすべて主人公である田代壮介の叙情からなっていて、彼が63歳で定年を迎えてからの数年間が描かれています。
人は言わば世の中で活躍するために学生時代を過ごす。そして、社会に出る。社会に出るのが平均20歳として、そこから40年間が本番で、その所属する組織からある年齢を境にお役ごめんを申し受ける。世の中の多くの人に当てはまる。
その本番を本番と捉えていた人ほどそれがなくなると終わってしまう。私がサラリーマンでもそうであろう。
この本の中では田代壮介以外にも様々な「終わった人」が登場した。
描かれていたのは終わりたくないとあがいても終わるのだということ。それを人はどう受け止めて徐々に終えていくのかを考えなければいけないということ。
そして、その人生の本番やそれにに至るまでの学生時代に、人はそれぞれの道を歩み、それが成功だ、失敗だ、学歴だ所得が多いなど様々であるが、終わってしまうとみんな同じ地点に立っているということである。
長い間お疲れ様でしたと告げられたら、私が60歳になった時、どう感じるのであろう。
公務員だった父を思い浮かべました。市役所でいろんな仕事を任せられ、取り組んでいた父もこの本の主人公のように多分考えたこともあっただろう。
人は必ず終わるんですね。世の中すべて永遠に続くことやものはありませんもんね。
333ページにありました。「思い出と戦っても勝てないのだ。勝負とは今と戦うことだ」
潔く綺麗に終えられたらそれはすごいことなのかもしれません。また、終わりに向かう大きな力や渦の中で、終わりたくない、まだまだやりたいと思うことも人間ですから、とってもわかる気がします。
最後に、男と女を描く内館さんの描き方、表現もとってもいいなと思いました。そういうふうに思っているんだよと共感できるから。
もう読まれた方もおられると思いますが、まだの方はよかったら読んでみてください。
2016年05月04日
「終わった人」読みました
posted by orangeknight at 18:17
2016年05月04日
みんなでやりきれた現場
連休前に完工した現場のご紹介です。追加でご注文いただいた洗面化粧台を除いてGW前に予定どおり終わらせることができ良かったと思っています。
お風呂を改装させていただきました。
新聞折込みをご覧になられ反響いただいたお客様です。お風呂と脱衣室、洗面室、エコキュートの工事をお世話になりました。
工事全体とお客様の難易度が高いということから(私はお客様にも同じことを言っていますし、お客様ご自身も「私は難しいですよ!笑」と仰います)私が担当になりました。
鉄骨のお住まいで、お風呂は1階にもあるんですが、今回は2階のものをReformさせていただくことになりました。
以前、他社の営業がシステムバスにするんなら1,717サイズは入らない、1,616サイズとなるので今より間口も奥行きも10センチ以上狭くなりますよ、それに脱衣室から浴室に入る時の段差は今よりも大きくなり、20センチくらいは想定された方がいいとお客様に言っていたらしく、それで工事に踏ん切りがつかなかったらしいです。
私が「1,717は入ると思いますよ。かつかつまで既存の壁を壊し、挑みましょう!」と最初言った時、お客様は「私もそういうの好き!」と言ってくれました。
確かに、リスクを冒さなければ失敗はないのですが、お客様の喜びもそれなりです。
会社も営業も同じでリスクを冒すから大きな利益が見込めるでしょうし、お客様の喜びも最大限になると思います。
私は挑んで失敗する方が好きです。後悔したくない。挑まずに現状をそのまま放置するのは罪だとくらい思っています。
話は逸れましたが、その後も高さや配管やいろんな問題が次から次に出ましたが、その都度全て対処しました。そして、何よりこの現場に入ってくれた職人の皆さんやメーカーや問屋の皆さんがとてもよくやってくれた。
やっぱり、全員で取り組んだらすごい力になるのだなぁと実感した現場でした。
工事前です。2階にあるお風呂なんです。
これを解体していきます。
解体していく中、新たに組むシステムバスの高さが取れない事態となり、想定はしていましたが床面を全解体し貫通させることにしました。
新たに床面は木で大引き、根太と組み、合板で作り直しました。躯体のH鋼にかけていますのでそれまでのコンクリートよりも強いです。
そこに設備工事を施し、システムバスを組んでいきます。
お客様がTOTOがお好きな方でしたので、システムバスは新型サザナを採用しました。グレードは一番上のHGグレードのAタイプを選ばれました。
どうですか、入り口も大工の隅岡親方や中西親方の力でそれまでの在来の浴室よりも下がりました。
お客様は「1,717のサイズと入り口の段差だけは!」と強くこだわられていたのでとても嬉しかったです。
貫通させた底面もこんな風にケイカル板を貼り復旧させました。
まだ洗面台が未設置で完全完工ではないですが、脱衣室などもこんな感じになりました。
一番最初にお客様に「任せることにしますけど、工事中にもうできませんわ〜って投げ出さんといてくださいよ」と言われました。
「信じていいんですね」と合計10回くらい言われたと思います。
多分今までにいろんなことがあったんでしょう。いろんなことがあれば私が逆の立場でもなかなか信じることができないと思います。
全然100点ではないですけど、お客様からは現段階では合格点をいただけたような気がしています。
とても難しい現場でしたが、挑戦させていただいたおかげで私自身が成長させてもらえたと感じています。
みんなで力を合わせ、やりきれた非常に印象深い現場となりました。
そういうふうに心から思える機会を作っていただけたお客様に感謝しています。
快適になったとお使いいただけたら、そしてまた先で何か工事をされるときに呼んでいただけたら嬉しいですね。
お風呂を改装させていただきました。
新聞折込みをご覧になられ反響いただいたお客様です。お風呂と脱衣室、洗面室、エコキュートの工事をお世話になりました。
工事全体とお客様の難易度が高いということから(私はお客様にも同じことを言っていますし、お客様ご自身も「私は難しいですよ!笑」と仰います)私が担当になりました。
鉄骨のお住まいで、お風呂は1階にもあるんですが、今回は2階のものをReformさせていただくことになりました。
以前、他社の営業がシステムバスにするんなら1,717サイズは入らない、1,616サイズとなるので今より間口も奥行きも10センチ以上狭くなりますよ、それに脱衣室から浴室に入る時の段差は今よりも大きくなり、20センチくらいは想定された方がいいとお客様に言っていたらしく、それで工事に踏ん切りがつかなかったらしいです。
私が「1,717は入ると思いますよ。かつかつまで既存の壁を壊し、挑みましょう!」と最初言った時、お客様は「私もそういうの好き!」と言ってくれました。
確かに、リスクを冒さなければ失敗はないのですが、お客様の喜びもそれなりです。
会社も営業も同じでリスクを冒すから大きな利益が見込めるでしょうし、お客様の喜びも最大限になると思います。
私は挑んで失敗する方が好きです。後悔したくない。挑まずに現状をそのまま放置するのは罪だとくらい思っています。
話は逸れましたが、その後も高さや配管やいろんな問題が次から次に出ましたが、その都度全て対処しました。そして、何よりこの現場に入ってくれた職人の皆さんやメーカーや問屋の皆さんがとてもよくやってくれた。
やっぱり、全員で取り組んだらすごい力になるのだなぁと実感した現場でした。
工事前です。2階にあるお風呂なんです。
これを解体していきます。
解体していく中、新たに組むシステムバスの高さが取れない事態となり、想定はしていましたが床面を全解体し貫通させることにしました。
新たに床面は木で大引き、根太と組み、合板で作り直しました。躯体のH鋼にかけていますのでそれまでのコンクリートよりも強いです。
そこに設備工事を施し、システムバスを組んでいきます。
お客様がTOTOがお好きな方でしたので、システムバスは新型サザナを採用しました。グレードは一番上のHGグレードのAタイプを選ばれました。
どうですか、入り口も大工の隅岡親方や中西親方の力でそれまでの在来の浴室よりも下がりました。
お客様は「1,717のサイズと入り口の段差だけは!」と強くこだわられていたのでとても嬉しかったです。
貫通させた底面もこんな風にケイカル板を貼り復旧させました。
まだ洗面台が未設置で完全完工ではないですが、脱衣室などもこんな感じになりました。
一番最初にお客様に「任せることにしますけど、工事中にもうできませんわ〜って投げ出さんといてくださいよ」と言われました。
「信じていいんですね」と合計10回くらい言われたと思います。
多分今までにいろんなことがあったんでしょう。いろんなことがあれば私が逆の立場でもなかなか信じることができないと思います。
全然100点ではないですけど、お客様からは現段階では合格点をいただけたような気がしています。
とても難しい現場でしたが、挑戦させていただいたおかげで私自身が成長させてもらえたと感じています。
みんなで力を合わせ、やりきれた非常に印象深い現場となりました。
そういうふうに心から思える機会を作っていただけたお客様に感謝しています。
快適になったとお使いいただけたら、そしてまた先で何か工事をされるときに呼んでいただけたら嬉しいですね。
posted by orangeknight at 15:30
2016年05月01日
「禅」を観に京都国立博物館へ行きました
午後から京都に行ってきました。
この広告をご存知の方もたくさんおられると思いますが、見た瞬間から絶対に行きたいと思っていました。
京都国立博物館で開催中の「禅」という展覧会です。
国宝や重文が約120点も各地から集められ、禅に関するイベントもあると書かれていたので是非と思っていたのです。
少し前から座禅やその呼吸法に興味があり、趣味にしたいなぁと思っていまして、今回まず何も知らない私ですが、禅宗のことや達磨、また臨済や一休や白隠にまず触れてみたいと見に行きました。
知らないながらも禅宗のことが書かれた展示や、大きな達磨像の絵などすごい迫力でとても楽しい内容でした。
臨済宗のある宗派の住職さんのお話や座禅の仕方なども教わり、もっと成長し、自分の仕事に活かしていきたいなぁととても感じました。
ここが京都国立博物館です。すごい立派な建物でした。
そのあとちょうど向かいにあった三十三間堂にも行きました。
三年前のうちの社員旅行でも行き、みんなで写真撮影をしたところで撮りました。
ここはとても懐かしく感じました。
とても価値のある一日でした。
この広告をご存知の方もたくさんおられると思いますが、見た瞬間から絶対に行きたいと思っていました。
京都国立博物館で開催中の「禅」という展覧会です。
国宝や重文が約120点も各地から集められ、禅に関するイベントもあると書かれていたので是非と思っていたのです。
少し前から座禅やその呼吸法に興味があり、趣味にしたいなぁと思っていまして、今回まず何も知らない私ですが、禅宗のことや達磨、また臨済や一休や白隠にまず触れてみたいと見に行きました。
知らないながらも禅宗のことが書かれた展示や、大きな達磨像の絵などすごい迫力でとても楽しい内容でした。
臨済宗のある宗派の住職さんのお話や座禅の仕方なども教わり、もっと成長し、自分の仕事に活かしていきたいなぁととても感じました。
ここが京都国立博物館です。すごい立派な建物でした。
そのあとちょうど向かいにあった三十三間堂にも行きました。
三年前のうちの社員旅行でも行き、みんなで写真撮影をしたところで撮りました。
ここはとても懐かしく感じました。
とても価値のある一日でした。
posted by orangeknight at 21:26
-
Twitter
-
最近の記事
-
過去ログ
- 2024年11月 (30)
- 2024年10月 (35)
- 2024年9月 (42)
- 2024年8月 (30)
- 2024年7月 (40)
- 2024年6月 (41)
- 2024年5月 (35)
- 2024年4月 (42)
- 2024年3月 (53)
- 2024年2月 (39)
- 2024年1月 (37)
- 2023年12月 (40)
- 2023年11月 (35)
- 2023年10月 (33)
- 2023年9月 (39)
- 2023年8月 (36)
- 2023年7月 (37)
- 2023年6月 (42)
- 2023年5月 (32)
- 2023年4月 (31)
- 2023年3月 (38)
- 2023年2月 (32)
- 2023年1月 (31)
- 2022年12月 (36)
- 2022年11月 (34)
- 2022年10月 (28)
- 2022年9月 (27)
- 2022年8月 (30)
- 2022年7月 (32)
- 2022年6月 (40)
- 2022年5月 (21)
- 2022年4月 (34)
- 2022年3月 (40)
- 2022年2月 (31)
- 2022年1月 (34)
- 2021年12月 (35)
- 2021年11月 (32)
- 2021年10月 (34)
- 2021年9月 (39)
- 2021年8月 (35)
- 2021年7月 (42)
- 2021年6月 (30)
- 2021年5月 (28)
- 2021年4月 (30)
- 2021年3月 (29)
- 2021年2月 (34)
- 2021年1月 (37)
- 2020年12月 (38)
- 2020年11月 (38)
- 2020年10月 (36)
- 2020年9月 (32)
- 2020年8月 (36)
- 2020年7月 (34)
- 2020年6月 (36)
- 2020年5月 (39)
- 2020年4月 (43)
- 2020年3月 (40)
- 2020年2月 (36)
- 2020年1月 (34)
- 2019年12月 (37)
- 2019年11月 (28)
- 2019年10月 (30)
- 2019年9月 (43)
- 2019年8月 (33)
- 2019年7月 (34)
- 2019年6月 (34)
- 2019年5月 (25)
- 2019年4月 (29)
- 2019年3月 (37)
- 2019年2月 (34)
- 2019年1月 (28)
- 2018年12月 (32)
- 2018年11月 (31)
- 2018年10月 (34)
- 2018年9月 (37)
- 2018年8月 (29)
- 2018年7月 (39)
- 2018年6月 (40)
- 2018年5月 (34)
- 2018年4月 (35)
- 2018年3月 (34)
- 2018年2月 (25)
- 2018年1月 (31)
- 2017年12月 (29)
- 2017年11月 (31)
- 2017年10月 (30)
- 2017年9月 (33)
- 2017年8月 (39)
- 2017年7月 (39)
- 2017年6月 (35)
- 2017年5月 (40)
- 2017年4月 (42)
- 2017年3月 (34)
- 2017年2月 (41)
- 2017年1月 (41)
- 2016年12月 (40)
- 2016年11月 (35)
- 2016年10月 (37)
- 2016年9月 (43)
- 2016年8月 (49)
- 2016年7月 (38)
- 2016年6月 (44)
- 2016年5月 (46)
- 2016年4月 (41)
- 2016年3月 (43)
- 2016年2月 (41)
- 2016年1月 (43)
- 2015年12月 (43)
- 2015年11月 (45)
- 2015年10月 (41)
- 2015年9月 (36)
- 2015年8月 (36)
- 2015年7月 (33)
- 2015年6月 (23)
- 2015年5月 (30)
- 2015年4月 (34)
- 2015年3月 (38)
- 2015年2月 (26)
- 2015年1月 (27)
- 2014年12月 (28)
- 2014年11月 (31)
- 2014年10月 (20)
- 2014年9月 (21)
- 2014年8月 (21)
- 2014年7月 (26)
- 2014年6月 (23)
- 2014年5月 (21)
- 2014年4月 (22)
- 2014年3月 (22)
- 2014年2月 (21)
- 2014年1月 (20)
- 2013年12月 (22)
- 2013年11月 (22)
- 2013年10月 (22)
- 2013年9月 (26)
- 2013年8月 (25)
- 2013年7月 (27)
- 2013年6月 (31)
- 2013年5月 (31)
- 2013年4月 (35)
- 2013年3月 (33)
- 2013年2月 (29)
- 2013年1月 (38)
- 2012年12月 (30)
- 2012年11月 (35)
- 2012年10月 (34)
- 2012年9月 (35)
- 2012年8月 (30)
- 2012年7月 (39)
- 2012年6月 (29)
- 2012年5月 (31)
- 2012年4月 (38)
- 2012年3月 (33)
- 2012年2月 (29)
- 2012年1月 (27)
- 2011年12月 (24)
- 2011年11月 (31)
- 2011年10月 (25)
- 2011年9月 (27)
- 2011年8月 (26)
- 2011年7月 (42)
- 2011年6月 (2)