「安倍晋三回顧録」を読みました。ベストセラーになっているやつです。
賛否両論あると思いますが、この本を読んで、偉大な方だと改めて感じました。
何がかと言いますと、経験です。
ノウハウというか、長期政権であったが故の知見。これは何事にも変え難い。
この本を読み、なぜ安倍総理がこれだけ長い期間、そう憲政史上最長の総理だったのか少し理解できたような気がします。
日本は惜しい人を早くに亡くしたと思う。国益を損なったと私は思う。
本書は、いろんな出来事や組織に対してあまりにも赤裸々であり、そしてこれまでの総理の回顧録とは違い、現役時代からの年月の経過を経ていない分、各方面に及ぼす影響は大きい本だと感じた。
また、そのときにはそんなことがあったのかと、自分の生きた時代に起きたニュースと照らし合わせ、また振り返り、楽しかった。
吉田茂や佐藤栄作、田中角栄に中曽根康弘らは私の生きた時代の人ではない。伝記の人だ。
そうではなく、安倍総理は45歳の自分にドンピシャな首相である。それもあり、惜しい人を亡くしたと思う。これからなのに。なかなかこんな総理は出てこない。
見ているところが当たり前のことですが、自分とは全然違う。極端に違うので、改めて、みんな見ているところが違い、世の中はそんないろんな人の集まりで構成されているんだなぁと感じた。
また、そんなに大きいところや遠いところを見ているからには、眼前の誰にも起こりえるような出来事へは、興味も関心も湧かないのではないかなぁとも想像した。
故安倍総理の人間らしいところもいくつも垣間見れ、興味深い一冊でありました。
2023年04月24日
「安倍晋三回顧録」を読みました
posted by orangeknight at 23:21
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