私は23歳から家のリフォームという仕事をさせてもらっていますが、当時、窓をリフォームするという概念は無かった。
いや、あったのかもしれないが、それは日本全国でごく少数派で、少なくとも勤務していた会社や私個人では皆無であった。
そこそこ大きな数百万円の案件になると、限られた予算はまず水廻りにまわされた。
キッチンやシステムバス、トイレから床や天井の内装という順であった。
その次が建具、室内のドアである。思えばドアは予算が合わない場合はそのままだったので、そもそも窓に至るはずがない。
窓まで入れたらすぐに数十万、百万、百数十万の加算になる。お客様はトータルの見積りをご覧になられ「高っ」となる。
普通の大きさの戸建ての住宅で、1階を全面的にリフォームしようと思ったら片手ではおさまらない。500というのがお客様のまず第一段階の予算であり、それに当てはめる、近づけるには窓などとんでもなかったのだ。
ゆえに当時の価値観では、変わり映えのしない窓のサッシのリフォームは後回しになった。売り手もそこまで重視していなかったし、お客様からはまず求められなかったのだ。
時代は変わった。
現在は窓である。
今まで水廻りを売ることに注力してきたリフォーム業界。これ一辺倒であった。私も。
外壁の塗装や給湯器、太陽光発電やオール電化などのそれ以外のジャンルはあるが、窓は未開拓の領域だ。
そして、窓で断熱性をあげたら、生活は劇的に快適になる。
昔は思わなかったが、毎日をよりよい生活にするためには非常に重要なパーツである。
窓にはお金はかけられた方が良い。
現在、すごい額の補助金が、窓の断熱改修に対して出る。
これは大きなチャンスである。お客様にとっても、オレンジナイトにとっても。
窓かぁ。今は絶対にお客様に提案したいリフォーム分野ですが、昔は避けていたなぁ。
時代と共に考え方も変わるし、知識のアップグレードは必要不可欠だ。
実際の体感で差が感じられ、カーボンニュートラルという大義名分がある。
その二つがしっかりとある窓が、ブレイクしないわけがない。
2023年02月05日
窓のリフォームの今昔(いまむかし)
posted by orangeknight at 09:50
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