以前からのお客様で、姫路市大津区天満での工事でした。
「お風呂もきれいにはしとんやけど、寒いんや。ガラッと変えたって!」と奥様からお電話をいただき伺いました。
25年くらい前にお風呂も1度改修したらしいのですが「もうあと20年くらい生きるから、この辺で一回新しくしたいんや」と言われます。
素晴らしい計画だと感じましたし、その通りだと思います。
施工前はこのような感じでした。

特に傷んでもおりませんでしたが、とにかくお客様が仰る通り寒かったです。タイルですからね。
しかし、一番思ったのは浴槽の美しいこと。
25年経っているとは思えませんでした。
なんでも「毎日お風呂は(奥様が)最後に入って、そのまま洗って磨いている。温まった体も寒くなりながら洗いよんや!」と。昭和の女性だなぁと感心しました。
写真では伝わらないかもしれませんが、ステンレスはピカピカです。キュッキュッと輝いていました。

変形のお風呂でしたので、タカラのシステムバスでいこうと思いましたが、タカラが想定以上の変形なので施工不可だと言うので、システムバスは断念しました。
初めての施工なのですが、バスシステムデザイン研究所という会社のお風呂のリフォームを採用させていただきました。
私はその工法の存在を知りませんでしたが、取引先の卸の担当の方が教えてくれました。
パネルを貼っていく工法です。寒いのが理由ですので、既存と同じような在来工法では、お客様の一番のご希望に応えられないのでそこに行きつきました。
浴槽は一度解体し、入れ替えました。
こちらはLIXILのグラスティNという浴槽です。
床のタイルは解体せず、左官で目地を消しました。

壁のタイルもそのままで、タイルの上にパネルを貼っていきました。


天井と壁はパネル、床は冷たくない発泡性の厚みのあるシートです。

初日に解体し、浴槽を入れ替え。左官工事、設備工事。
2日目はドアを入れ替え。コンクリートは乾燥。
3日目は日曜日を利用し、冬なので念入りに乾燥。
4日目に天井と壁のパネルを施工。油脂取りを入念にし、下地処理、そしてパネルです。
5日目に床を施工し、シャワーなどを取り付け完成でした。
価格はシステムバスへの改修とほぼ同じくらいです。
お客様からは寒さが全然違うと言っていただけました。気持ちよくいつも仕事をくださるお客様なので、良かったわと言っていただいて当たり前ですので、よりホッとしました。
リフォームも、いろんな工法が次から次へと新たに出てきていますので、固定観念を持たず、常に勉強をして、取り入れていかないといけないと改めて感じた現場でした。
施工前

施工後



