
弟の結婚式がありました。朝から神戸に行きまして、帰ってきたのは2時間ほど前でした。
先週のブログで書きましたが、エスタシオン・デ・神戸で挙式、披露宴をさせていただきました。
今まで、人並みに式にお呼びいただきましたが、弟のはやっぱり違いました。
結婚式で前に立っている弟、今は僕より背も高いんですが、僕にとっては小さい時からお兄ちゃん、お兄ちゃんとひっついてきた弟、唯一の兄弟ですし、かわいい弟が何か立派に見えましたし、ちゃんと自力で生きているんだなぁと思うとなんとも言えない気持ちになりました。
披露宴が始まり、皆さんもご経験がおありだと思うんですが、新郎新婦の産まれた時からの写真がスクリーンに音楽にのって次々に写し出されます。
僕は涙腺が弱いので、他人の披露宴でも本人やご両親に感情移入してしまい涙がこらえられなくなるんですが、スクリーンに写しだされるのが、小さい時の僕と弟、また両親が連発されるのでこらえられませんでした。
写真で撮られた前後の事も小さいながら断片的に覚えていて、30年近く前の事が昨日の事のように甦りました。
そして10代後半くらいからは僕の知らない弟の世界の写真がたくさん登場しました。
当たり前のことですが、いろんな事がありたくさんの方に助けていただいて生きてきた事に対してありがたいなと思いました。
新婦新婦の嬉しそうな顔を見て、是非幸せに、そして全力で生きてほしいなぁと思いました。
披露宴で僕の向かい、母の横に父が座っていました。2月から入院、手術とありまして、今日の式には医者はまず参加できないと断言していました。
父の病状説明には、当の父と母と、そして僕と弟が参加したんですが、それを質問し、そう答えられた時の父と弟の表情はしっかりと覚えています。
それから3ヶ月、病院関係者の皆さまのご尽力で術後の経過がことのほか良く、奇跡的に参加することができました。
父は会話はできなくなってしまったんですが、弟夫婦の晴れ姿を見てとても満足そうな笑顔をしていました。
最後にある花束贈呈、新婦のご両親、そして僕の親も二人並んでいました。
写真を撮るのに最前列に陣取っていたんですが、弟が父と母に自分が産まれた時の体重と同じ重量の米俵を渡しながら「ありがとう」と言っていました。
病院の説明を受ける部屋での件があっての、この「ありがとう」。
僕も、「ありがとう」と思いました。
本当にありがとうございました。