2020年09月06日

シリーズ「リフォーム屋の社長のうんちく17」

中古のおうちを買われ、それをリフォームされて住まれるお客様もたくさんいます。

 
そんなおうちをたくさん工事してきました。

 
もう既に購入されているお客様へ「この物件は買ってはいけませんよ!」とは絶対に言いませんが、特別な事情がなければ買わない方が良い中古住宅はこんなおうちではないでしょうか。

 
 
まず、築30年以上の戸建ては原則見送った方がいいでしょう。

 
親や祖父母から譲り受けるのはありがたいことですが、購入はお勧めしません。

 
建築基準法によって耐震基準が変更されたとかテクニカルな情報も大切ですが、年数です。30年経過しているというのは今後の維持に思ったよりもお金がかかります。

 
入母屋のしっかりと建築された和風のお住いならともかく、建売り住宅の30年以上前のものは500万円で買ってもリフォームに1000万円かかり、1000万円かけても残念ながらパッと代わり映えしません。

 
40年〜50年前の建売りとはそんなものです。建てたら何でもいいから売れた時代です。そんな時代を知っている職人さんはみんなそう言います。

 
 
 
鉄骨のおうちの方が木造のおうちより強いと思われている方がたくさんいますが違います。

 
鉄骨や鉄筋は確かにがっしりとしていますが、木造の注文住宅の方がお勧めです。

 
サビませんから。鉄が腐食しだすと改修費用がすごいことになります。

 
鉄骨で屋根が無い大きなおうち。昔のお金持ちが好んだあの形は屋上の防水費用にお金がかかります。雨漏りしているおうちも高い割合であるんですよ。

 
リフォームの容易さから考えても木造の方がお勧めです。鉄骨や鉄筋は築浅以外はやめられた方いい。

 
 
 
築年数の観点では30年以上前のマンションもお勧めしません。

 
玄関が鉄の片開き戸のようなマンションもこれからの配管類の改修費が高騰し、共益費や修繕積立費が割高になってきます。

 
また、マンションを新築で購入されのは30歳代の方が多く、築35年のマンションにお住いの方々は70歳代が多いです。

 
これからそれらの方々が亡くなっていくと廃墟のマンションみたいになってしまうと想像されます。マンションも街中以外は30年経過ものは避けたほうがいいでしょう。

 
 
擁壁がそびえ立つ場所に建つ物件もダメ。おうちに入るのに階段を上がっていくような物件はこれからの擁壁の修理費用にやられます。

 
擁壁や基礎の工事は素人の方が創造されているような額ではありません。500万、1000万という修理費用はザラです。

 
高台で景色が良いのは人気が出る理由ですが擁壁だけは要注意です。

 
 
外壁に後付け用のサイディングが貼られているおうちも解体したら中身が傷んでいます。

 
モルタルの外壁とその上から貼ったサイディングの隙間はカビでひどい状態です。湿気がすごいのでしょう。

 
そんなおうちのパターンとして床下はシロアリが猛威をふるっています。

布基礎で束が大引にくっついて地面から浮いている。根太が食べられて新聞紙のような状態というのは家としては末期癌だと考えた方が良いでしょう。それだけシロアリは恐ろしいのです。

 
 
和型の瓦に太陽光発電を乗せているおうち。トンガリ屋根のおうち。昔の〇キスイやハイ〇のあのアイボリーの壁にカラーベストなのに勾配の緩すぎた軽量鉄骨のおうちなど。

 
まだまだありますので次回続編を。

 
とにかく中古物件は価格や場所、立地が魅力的なものがたくさんありますが築浅をお勧めします。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 16:07
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