毎年のことながら、お盆と正月は現場のながれが一度止まりますので、調整が何かといると感じる休み前です。
こちらは姫路市御国野町の現場です。予定通りお盆までに終わりました。
こんなエピソードがありましたので思い入れが一層ありました。

向かいに私の担当のお客様がお住まいで、そのお客様がわざわざ「紹介するね」と会社にお電話をくださいました。
「もしかしたら他にも見積りをとってかも分からないけど頑張ってね。それと、忙しいやろけど社長が行ってよ!」と。
そこからすぐにお向かいにお電話し、翌日に伺い、後日の見積り提出で、プランを少し変更し、再度の見積りとなりました。
そこからのこと。
その日も日曜日でした。
この現場での一番の私の想い出は「久しぶりに粘った」という事。
常連や紹介のお客様は見積り=契約なので、昔のようになんとかお願いしますというような商談はしばらくしていません。
しかし、プラン変更の見積りを提出したときご夫婦に言われたんです。
「悪いんですけど、他所にも見積りを頼んでいいですか。全く相場が分からないので」
心の中では気持ちは全然分かりますし、まだ50歳代でお若いし、おうちの工事にも慣れておられないのでと理解もできました。
しかし、紹介の案件です。
紹介いただいて、よそで工事をされたとなれば、お向かいのお客様の顔も立ちません。社長が行ってよと言われましたし。
まいったなぁと思いながら、しかし、「はいそうですか」となると3回も伺ったのに受注の確率が下がる。
しばらくあーでもない、こーでもないと話をしましたが本音をお伝えしました。
「ご紹介なので決めていただけませんか。他社にはうちより高いところもあれば安いところもあります。おそらく相見積りになれば金額勝負になるんです。そんな先で受注した現場はすごいハッピーにはなぜか終わらないのです。それと、リフォームを大満足で終わらせるには、担当者がほとんどを決定します。信じてください」
などと、久しぶりに熱く語りました。自分でも熱が入ってきたなと思いながらも、いくつか年下の私が生意気にも喋らせていただきました。
すると、しばらく。ご主人様と奥様は顔を見合わせて「任せよか」と言ってくだったのです。
嬉しかったです。
そして、「必ず毎日伺いますから」と伝えました。
なので、絶対に裏切るわけにはいかない現場となったのです。
約束どおり、全日伺いました。毎日「何か気になることはありませんか」と尋ねましたし、それ以前に私が厳しくチェックしましたし、微調整をしました。
現場に入ってくれた全員の協力のもと「頼んで良かったです。お風呂とトイレだけ別の家みたい〜」と奥様が笑って仰って下さいました。
お向かいのお客様に今日で工事が終わりましたと挨拶に伺いました。
「とても喜んでいただいていると思っていますからご安心ください」とお伝えしたら「良かった」と仰ってくださいました。
仕事をしているといろんな人の顔が浮かぶことがあります。
助けてもらっていますし、思い出がありますし、恩があります。
私は仕事をしていく上でそういったことを裏切らないということを絶対だと考えています。
筋とか、義理とか人情は人間だからこその感情です。
この先どれだけハイテクになってもここを大切にしていきます。
施工前



施工中





施工後



施工前

施工中



施工後


施工中


施工後

契約前にえらそうな事を語ったので、絶対に失礼のない現場をと強烈に思い取り組ませていただきました。
「任せよか」と顔を見合わせて仰っていただいたあの時のことは絶対に忘れません。
仮に金額で選ばれていたのなら、私は毎日来ることもありませんでしたし、ここまで気持ちは入らなかったでしょう。
恩返しをきちんと出来て義理を果たせて良かったです。



