全く何のことか分からなかった。
その場で職人さんに聞いた。「今の若いもんはそんなことも知らんのか」と23歳の私は教えてもらった。
カランとは水栓金具、主に蛇口の事ですよね。
私くらいのおっさん、そしておじいさんは分かっているでしょうが、今の若い子は私が20年前に知らなかったんですから普段の生活で一層使うことはないでしょうね。
でも、リフォームの世界ではまだまだ使用する言葉。カラン。


では、なぜ蛇口の事をカランというか。
カランとはそもそもがオランダ語で鶴のことです。

台所用の水栓金具などは蛇口が長いですよね。その形が鶴の首や頭のように見えることが語源とされています。
当時、私は何でカランっていうのか調べたんですよ。そして、教えてくれたその大工さんにその事を伝えたら笑っていました。

ちなみにオランダ語のカラン。カラン、カラン、クラン、クラン、クレン、クレーン、と発音によってクレーンにも変化しています。
クレーン車のクレーンも、鶴に似ているからクレーンというらしいです。
余談ですが。

とにかく「カラン」とは主に吐水口の長い水栓金具の事、そして蛇口全般の事を指します。
現代はいろんな形の水栓金具がありますが、基本の形はみんな鶴のように見えますよね。
未来はもっともっと形も変わって、そして「カラン」という言葉を使う人もいなくなっていくんでしょうね。


