
山梨県の笹子トンネルで天井板が崩落し、9人もの方が亡くなられたという惨事がありました。
事故以来、昨日、今日と山陽道を走っていてトンネルを通過するたびに急に落ちてこないかという不安に少なからずおそわれます。
トンネルの構造にもいろいろあるらしく、写真のような(写真はタイマーで安全に撮っています)姫路から赤穂の間のものはつり式ではないかも知れませんが、こんなトンネルの中で、それも高速走行中に上から何トンものかたまりが落下してきたらひとたまりもありません。
笹子トンネルは僕の生まれた年と同じ1977年に完成したらしい。
僕はこの仕事をしていて、いままでたくさんのおうちを見てきました。
リフォームする前、天井裏から床下まで事前にチェックしますし、工事が始まり柱だけを残すように壁や床をめくった状態もたくさん見ています。
そこで知ったことがあります。
僕が生まれたくらいや、それより少し前に建てられた、それも建て売りといわれるタイプのおうちは、見えないところは結構手抜きが多いしいい加減なものが多いんです。
床下にもぐり奥に進んでいくと弁当箱や缶コーヒーの空き缶が隠すように捨てられているおうちも何件もありました。
タバコなんて結構あります。
床面の土台となる大引(おおびき)が細かったり、コストを下げるためか少なかったり、束(つか)が束石に届いていなく浮いている状態だったり…。
「当時は建ててナンボだった」という話はよく耳にしましたし、年配の職人はみんな「そういう時代だった」と言います。
今は検査が多いですし、コンプライアンスを重視するようになったのでさすがにそんなおうちは無いと思いますが家でそうだったんでしたら少なからず公共工事にもあったんではと考えてしまいます。
これから次々にその時代に作られたものが耐用年数を迎えます。
この仕事をしていて、事故につながらないよう、きちんと皆さんのお住まいを疑いの目で見ることが僕らにできる皆さんに対する社会貢献ではないかなと思いました。