昨日、ある取引先の人と「ごちそうさま」についての話をしました。
何の話かと言いますと、接待や会社から食事に行ったとき、その場で「ごちそうさまでした」が言えないものはまずいない、しかし、翌日に「昨日はごちそうさまでした、ありがとうございました」を言えないものがいるという話でした。
確かに、その場で言えない、また言わない人はどうにかしているレベルでまずいませんが、翌日にきちんとお礼を伝えるというのは教育しないとできないことです。
自然とそれをされている方もたくさんおられると思いますが、「ご飯が終わったらごちそうさまでした、と言いなさい」というのは家庭で受けたであろう教育です。
だからみんなできます。
しかし、高校生、大学生、社会人となり、いわゆる「連れ」以外に食事をごちそうになったら、翌日にお礼を言いましょうという教育は先輩や上司がするもので、それを不幸なことにも受けていない人はできない傾向にあります。
中にはアンテナ張って自分でそれを身につけた人もいるでしょうが、30歳をこえてそれができないと人格を疑われるといっても過言ではありません。
誰しも経験のある「デート」、付き合い出していわゆる彼氏彼女の気の置けない関係になればそれは不要ですが、それ以前のデートの翌日、そんなお礼の電話やメールがあるとキュンとなります。そんな経験は男女関係なくないでしょうか。
相手の想いは心からのお礼と、それに加え、良いようにみられたいとの心理があると思います。人間関係ですからそれで良いのです。それができる人がモテますし、良い女(男)だと思います。
メーカーをはじめ、組織の整った会社の方と食事にいく機会もあるんですが、大きな会社の人はおそらくそういう教育がなされているんだとは思いますが、お金を支払ってくれたにもかかわらず、翌日の朝にこちらからお礼を伝える前に「昨日は貴重なお時間をいただいてありがとうございました…」と言ってくれます。
これは見習いたいなと感じましたし、しまったなぁと思う反面、ここまでされて不愉快になる人がいるはずがありません。
そこまでできて、一つの物事が完結するんだなと感じる瞬間であります。
うちの会社でも昔からそれを言っています。特に古いものにはきつく言いました。
僕とご飯に行っても、平本や小林の両店長などはかならずきちんとしていますし、おいしかったです、などという気遣いの言葉もあります。
女子では総務の金丸が一番です。この子の気遣いでえらいなと感じるのが、翌日が休みの日などはまずメールをくれます。
お礼のメールですが必ず昼前くらいです。
聞いたこともないですが、まさか彼女がその時間に起きているのではないでしょう。そこが僕だけでなく、相手を感動させる重要なポイントなんですよね。
もちろんこの3人が食事に行った翌日が休みの場合、翌日のメールだけでなく、週明けには自らの口でそれを伝えているというのは自然と想像できると思います。
こういうのは面倒なことかもわかりませんが、僕らは一人で生きているわけではありませんので、そういう礼儀が出来ない人は社会では間違いなく認められないと僕は身を以て感じています。
そして、こういうことがきちんとできる者にしか、社外の方とのそういう場には出せないです。会社の顔ですからね。
「どう伝えたら翌日にお礼をきちんと伝えるようになるのかなぁ?」と昨日質問されましたが、僕はそういうことがきちんとできないというのは失礼なことですよと叱ればよいのではと言いました。
社会人としての、また仕事をまかせられるかどうかの評価ってそういう部分も加味されますよね。
あいさつであるとか、報告の正確さや誠実さというものは必ずしも仕事で残した結果に劣るというものではありません。
日本人的な礼儀礼節、大切にしたいものです。
僕も一層「ごちそうさまでした」意識したいと思います。
2013年03月15日
翌日の「ごちそうさまでした」の大切さ
posted by orangeknight at 10:08
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