本屋さんで何気に目にとまり買いました。タイトルは「社長は鬼の目で人を見抜きなさい」という本で、染谷和巳著、すばる舎刊です。
内容は主に、社内における社長に求められる資質、そして人事にはじまる社員の見方が書かれていました。
第一部は「人を採る極意」、人を選ぶときの判断基準が書かれています。例えば面接の決めては「社長の好き嫌い」などということ。
この短い言葉だけでは誤解を生むかもしれませんが、実はその通りということばかり。
第二部は「幹部・後継者を見出す」、側近の選び方、後継者とナンバー2の違いなどが書かれていて、まさしく今人が増えてきて、組織をきちんと作れるかどうかが個人商店で終わるか、企業となれるかの分岐点にあるうちの会社に当てはまることだらけでした。
第三部の「人材育成の勘所」、第四部の「人はお金で選別できる」なども全くその通りで、自分に足りていないところも本当に勉強になる内容でした。
最後の「社長の先を見る目」などは自らの器はどうかななどと考えさせられた一冊でした。
今回、あえて内容を細かく書かずに、そして僕の具体的感想を入れなかったのは、この本に書かれている内容が非常に僕自身の考えに合っていたからです。
合っているので、この本を社員全員に読ませ、感想文を書いてもらおうと思いました。
うちの会社の者に「社長はこうあらねばあかんのよ」「みんなはこういうふうに見られているよ」「見ているよ」というのを理解してもらいたいと考えます。
これから人もますます増えますが、こういうことなんですよと教えられると感じました。
うちに入ってくる者の中には、まず大きい会社にいたから経営者と一緒に働いたことがない、というものもいるはずです。
自分で商売していたので、社内の人事や組織など考えたことがないという者もいるはずです。
はたまた高い地位で、トップの考えも理解しつつやってきたという者や、中間管理職で上と下に挟まれ、理不尽が当たり前のサラリーマン社会は熟知しているという者もいるはずです。
僕はこの日本において、会社は「お金を稼ぎに来ているところ」だけでは無いと考えています。
欧米的な価値観とは違う「家族」とも言えますし、一つの…言うならば戦国時代の藩、戦国大名みたいなものではないかと考えているんです。
そういう封建的なものであると思いますし、今、市場で勝ち残っていこうとしているのは戦いです。
負ければ打ち首、お家断絶のその様は会社の倒産と全く同じではありませんか。
ほそぼそとやっていきたかったらそれなりにやれば、大きな藩に目を付けられませんが吹けばとんでしまいます。
イメージしています。うちは地方の弱小藩、僕は農民出の田舎侍、有能な仲間を集め、天下を取ろうと夢を語る毎日。
そんなイメージの会社、僕の考えでありますから、社員にはそれを伝える努力は常にしないといけないと思っています。
それぞれ、それをどうとるか、またどれだけ信じるかは違うと思いますが、どこまでついてきてくれるかは僕の器によると思います。
まず、会社のみんなが「自分は幸せだなぁ」と感じる事、そしてついて行きたいなと感じる事が経営者には求められると思います。
行く所ないし、生活せなあかんから、とりあえずいますではつまらないですもんね。
とにかく、伝える一環として全員に読ませようと思いました。
いつもはみんなに感想文を提出してもらい終わっているんですが、今回はその感想文に対して僕の感想を一人一人書かせてもらいたいと思っています。
「社員に自分が良いと思ったものを押し付ける」そんなところかもわかりませんが、やろうとしていることを理解してくれる人、分かろうとしてくれる人がうちの会社には少なからずいるんです。
僕はそう感じていますし、そう思っていつもこんなことを考え、しています。
2013年03月20日
社員に読ませたい本
posted by orangeknight at 12:44
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