2020年06月21日

「アーモンド」を読みました

ソン・ウォンピョンさんの著作、矢島暁子さん訳の「アーモンド」を読みました。

 
 
アーモンド

 
 
生まれた時から脳の中にある通称アーモンド、扁桃体が未発達の少年の物語でした。

 
扁桃体とは外部からの刺激を受け、自分がどのような感じるか、どんな感情が生まれるかを司る機能部らしいです。

 
それが欠如しているので泣いたり笑ったり、そのほかのいろんな感情がそもそも生まれない主人公の心の変化を描く。

 
作者は人に愛を与えたら必ず伝わるし、変わる。愛こそが人と人を豊かにするとても大切なものであり、お互いにみんな愛おしもうと、相手に関心をもっともっと持ちましょうと伝えていると感じました。

 
愛情を感じることが出来なかった主人公が、周りの人たちの影響で少しずつそれを不思議な感覚として自分の中で芽生えさせていく。そして最後行動する。

 
約250ページくらいあり、ラストの30ページくらいまで淡々と進んだ。

しかし、そこから熱くなった。えっ、と思った。

 
それは主人公の少年の心の変化を表しているかのようにも感じました。

 
うまく表現されるなぁと勉強になりました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 18:19
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