播州では、和型のいぶし瓦といえば淡路瓦か三州瓦が採用される。
淡路瓦はそのまま淡路島で作られている瓦。
三州瓦は愛知県で作られている瓦です。
一目でその違いはわかります。いぶし瓦を葺かれているおうちの屋根をを見上げたら分かるもので、リフォームという仕事をやっていてこの差がわからない人は損をします。
なぜならこのひと言が言えないから。
「良い淡路瓦を葺かれていますね」
「一番高い淡路の瓦ですね。艶が違います」
「三州の瓦ですね。見るからに強そうですよね」
「三州の方が今は格は上ですよね」
まず、お客様のおうちに行き、屋根にいぶし瓦が葺かれていたら、またここ数年以内に葺き替えされて新しいいぶし瓦になっていたらそこは触れないといけない。私はマナーだと思っている。人生のイベントです。
お世辞なんか言えないという人もいるかも知れませんが、相手を気持ちよくする言葉を投げかけられないビジネスマンは半人前です。
上手い事言うなぁと思われるかも分かりませんが、嫌味がなく、また本当に想って発した上手は相手をまず不快にすることはないのです。
買い物はお客様に気持ちよくしていただくものですよね。
では、本題の瓦。
初対面の営業マンがまず瓦を感心し、うわべではなく心から良いものですよねと言う。そして、パッと見ただけで「淡路」か「三州」を言い当てる。
あなたがお客様の立場ならそれをどう感じるか。そして、その「淡路瓦ですよね」の言葉にどうあなたの会話が続くか、それは想像に値しない。
入母屋や和風のおうちでいぶし瓦を葺かれている方はやはりそれを誇りに思われている。
瓦というものは高価な方が良いとされているものであるから。
気持ちよく買い物していただき、この人はよく分かっているなという安心感、与えられていますか。と、うちの会社のみんなに言いたいし、やっているよとみんなに言ってほしい。
そんなふうに淡路と三州の瓦から思うのです。
こちら淡路瓦です。
そしてこちらが三州瓦なんですよ。
2020年04月09日
「素敵な淡路瓦ですよね」のひと言
posted by orangeknight at 19:30
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