2019年12月04日

市川町での感謝の思い出

今日の神戸新聞の姫路の欄に載っていました。

 
市川町下瀬加

 
やはりまた副町長をされるんだなぁと思いました。

 
 
もう15年以上前になるんですが、年末の24日。忘れもしないクリスマスの日。市川町は雪が降っていました。

 
私は前の会社で12月の最後の週は飛び込みだという命令で、朝から夜まで連日市川町をまわっていました。

 
とにかく寒いんです。数日タコで(アポイントなし、売上なし)、その日もどれだけ歩いて飛び込み営業をしたか。

 
夕方からボタン雪に変わり、まつげに雪が乗ってきていました。はっきりと覚えています。

 
辺りはひたすら田んぼ。家はまばらにしかないのです。

 
まだそんなに遅い時間ではないのに真っ暗になってしまい、それでも帰れないのでテクテク歩き、ピンポンと押し、飛び込みをしていました。

 
「結構です」の連続で、身も心もクタクタになってきたその時に伺ったおうち。それが藤原様のおうちでした。

 
数件の集落。裏は山です。真っ暗。玄関の灯りが私をもう1件と奮い立たせる。

 
 
何かを会話したあと、奥様が「あんた、帰られへんのかいな。息子を見とうようでなぁ。そこのベランダの手すりが錆びてもとうやろ。それを新しくしてか」と玄関の横にある車庫の屋上の手すりを指して、そう言ってくれました。

 
嬉しかったです。本当に嬉しかったです。涙も出た。寒かったですが、心が、胸がジーンときました。

だって朝からずっと歩きっぱなしだったので。

私、全くサボったり休憩したりしないので、本当に気持ちが詰まるんです。パツンパツンに。

 
 
その場で見積りし、契約していただき意気揚々と帰りました。そういう方々がたくさんいるから営業にとって一番大切なものは心だと思えるようになりました。

 
 
あれから今もずっとお付き合いいただいています。家も大きいので、もうすでに1件建つくらいリフォームをお世話になっています。3ヶ月前もエコキュートを交換させていただいた。「交換してかぁ」と電話をいただける。

 
ご主人様も奥様もいつも温かく、私の体の心配をしてくれる。

 
 
また副町長を4年されるということですが、お体ご自愛くださいと思います。奥様も3ヶ月前に「もうゆっくりさせてあげたいわ」とおっしゃていましたがそれもまた先のようですね。

 
能力とお人柄でしょう。必要とされるのだなぁと感じます。当然奥様の支えもあってでしょう。

 
 
特に営業というものがまだ分からなく、成長途中の私の心を固めていってくれたそんな出来事が若かりし頃の12月にありました。

 
一生忘れません。

 
新聞を見て、電話しようと思いましたがやめました。たくさんかかっているでしょうから。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 18:01
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