2016年07月21日

ショールームのあり方

私は電子書籍では本は読みません。紙が好き。新聞も絶対に新聞紙が好き。落ち着くんです。ちなみに本屋さんのあのインクの匂いも大好きです。

アナログ大好き、そんな私ですが、こう思っています。

今年はVR元年と言われていますよね。絶対にもっと今年の後半急激に来ると思うんです。


去年の夏頃からこんなことを思っています。

ショールームってこれから先、果たしてどれほどの価値を持つのだろうと。

ショールームはメーカーが各地で持っていればよく、我々みたいな会社にショールームは必要なのだろうかと。

うちのようなショールームであれば1店舗作るのに大体2,000から3,000万円かかります。

当然その中にシステムバスやシステムキッチンなどの住宅設備機器は展示するんですが必ずロスが出る。

それは丸々利益を食う形となるわけです。もっとも、たくさんのお客様に見てもらい、触れてもらっていますから元を取ったと言えばそうかもしれませんが、私の感覚では「元を取ったー!」とすり減るくらい触ってもらえてはいないので、必ずしも償却させたとは言えない。

人を寄せるための手段という意味では価値はあると思うのですが、これから先、住宅設備機器の展示という固定観念は捨て去り、他にもっと良い方法があるのではないかと考えるのです。

そんな時にVR、これって本当に素晴らしいことですよね。

目の前にバーチャルでクリナップのクリンレディが現れて、流レールシンクを体感できて、そして色がワインレッドからピアノの表面のような美しいホワイトに一瞬でチェンジしたらどんなに素晴らしいか。

そして、それを観るだけでなく感じることができれば。

クリンレディのシンク、あのエンボスのステンレスを触った時の感触を。また、取っ手を引いた時のあのスッという感触を感じることができれば、もうリアルな展示は必要ない。そもそも意味がないのではと思うのです。

広いショールームを作らなくても、極端な話オレンジナイトにしかない六畳の部屋さえ用意すれば、そこでいろんなものをご覧いただける。

キッチン一つにしても膨大なカラーやバリエーションを。


そのバーチャルの機材を投入する初期投資が多少かかったとしても安い買い物です。


ちょうど去年の夏からです。今頃でした、そう思い出したのは。その時の風景まで覚えている。いっぱい考えたから。


ショールームのあり方はこれから大きく変化していくでしょうし、させていくことになるでしょう。













posted by orangeknight at 21:20
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