6月も明日でラストです。正確には今日ですが!
会社でも話をしましたが、今だから言える1年前の6月はいろんなことがあり、なかなか苦労をした6月でした。そんな6月から早くも1年、それも明日でラスト。
私が母への日時の伝達を誤り、今月の、うちの社員旅行中に開催された父の一周忌。
参加できず、前の日に実家の仏壇へは参った。好きだったビールとウイスキーを1本ずつ買って。
1年前の6月に父が亡くなった。
私が駆けつけるのを待って、待ってくれて病院で息を引き取った。癌でした。
その時にも書いたんですが、私が父からもらった最大のプレゼントは小さな頃にふんだんにもらった愛情と共に、死ぬことへ向かう恐怖を抱きながら日常を過ごすことに比べたら、それ以外のことなど小さな小さな恐ろしさでしかないということです。
すごいなと思った。
まず、末期の癌といきなり宣告され、子である私がショックのあまり心臓がドクンドクンと鼓動を打つほどの衝撃を受けたのに本人ならどうであったか。
人はびっくりしたりショックを受けたらあんなにも鼓動が早くなるのですね。私が当事者なら泣くかもわからない。
喉である咽頭の癌で、まず手術で全摘出、その時点でもう一生声が出せなくなるという事実への覚悟。
意思表示が明確にできないということは凄いストレスです。その姿を晩年孤独だと感じました。
そして転移する。
人は大きな病にかかっても、かすかに治るかもしれないという希望を持つから生きていける。その希望がない状態で精神衛生を保とうと思えばどうすれば良いのか、今の私には正直わかりません。
治してもいつ再発するのかという恐怖、体がどんどん悪くなる、滅びていくのを目の当たりにし、その時自分ならどういられるのか。
怖かっただろう。
父は母には言ったかもしれないが、私には一度も怖いや悲しいなどとは言わなかった。
すごいなと思った。
そこで前述の通り、確実に死へ向かっていくことの恐怖に比べたら、日常で起きるあらゆる困難、辛いこと、悩みや問題など本当に些細なことではないか、命まで取られないではないか、親父に比べたら、と思えるようになった。
そういう風に思えるようにしてもらえた、そういう心を持てたのが私が父からもらった最大のプレゼントだと思っています。
1年前に思ったんです。
「これからいろんなことが自分の人生に起こってくるだろうが、絶対に逃げない。必ず立ち向かう。そうでないと親父が癌になって3年半みせてくれたことが台無しになってしまう」
常にそう思って1年やってきた。
死ぬまで刻んでおきたいと思う気持ちです。
去年の6月はそんな6月、やっぱり逃げずに向かっていたら今年の6月は良いこといっぱいありましたもんね。
私が親なら、私の息子がそう思って生きてくれたら嬉しいなと思うので、私はそういう風に考え生きていきたいと思っています。
人生死ぬこと以外かすり傷ですよね。
2016年06月30日
6月も終わりを迎え
posted by orangeknight at 02:29
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