前の日にお客様から注意されたり叱られたりしてその日が終わったら、例えその日のうちにその事が解決したとしても次の日の開口一番は「昨日はすみませんでした」でしょう。
前の日に上司にご飯をご馳走になったらその日の帰りにごちそうさまを言うのは当たり前として、次の日の開口一番は「昨日はごちそうさまでしたや、ありがとうございました」でしょう。
前の日に電話で職人と現場のことでもめてお互い言い合いになったら、前の日に最後はとりあえず話をまとめて終わったとしても、次の日の開口一番は「昨日はちょっと言い過ぎました。これからもよろしくお願いします」でしょう。
そういうのがわかっていないのか、理解できていない人は意外とちらほらいます。
言えている人は確実に言えていますが、言えていない人はなかなかできない。
次の日の朝一、開口一番で前日の礼やお詫びや感謝を伝えるからこそ意味があり、コミュニケーションがうまくいく。
前の日に叱った人は次に日の開口一番で相手からそのことに対する理解と謝罪がないと心の中で「昨日のことわかっているのか?」と感じ、彼氏や彼女なら当然いいのですが、部下に食事をご馳走した上司はその礼を部下が言ってこないと「無礼なやつ、常識が少し欠如してる、よそにはまだ出せないな」と感じるかもしれません。「昨日はおいしかったです」と言われたら嬉しいですから「ではまた今度はこういう店に行こうか」というのが人と人のコミュニケーションでしょう。
BtoBでの食事会なら、例えば私が取引先からご馳走になったとしても、次の日の朝一にはその取引先は「昨日はお時間頂戴してありがとうございました」と連絡をしてきてくれる。私はそれがあまりにも恐縮なので朝早すぎず、かけてこられる時間よりは早めにこちらからお電話でお礼を伝えるようにしています。
この、次の日の開口一番にしなければいけないマナーをきちーっとできている人は絶対に出世しています。皆さんの周りのそういうことをきちんとされる人は出世しているでしょう。おそらく例外はないと思います。
それはその人が相手の気持ちを思いやることができるからでしょうし、それを常識と考える価値観が仕事のすべてに反映されているからだと思います。
自分本意なコミュニケーションではなく、相手への気遣いや配慮が出来たりわかるというのは人としてステージの高いことだと思います。
次の日の開口一番って大切ですし、その人の全てを反映されるものと言っても過言ではないでしょう。
2016年06月01日
開口一番
posted by orangeknight at 23:59
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