2018年12月02日

「すぐ死ぬんだから」を読みました

内館牧子さんの最新作「すぐ死ぬんだから」を読みました。

 
すぐ死ぬんだから

 
 
前作の「終わった人」同様、コミカルでテンポの良いタッチで面白かったです。

 
主人公の忍(オシ)ハナという女性、78歳の一年間の物語です。

 
同窓会に始まり、長年連れ添った夫の死、又それ以上の驚きの出来事が次々と起こる忍ハナの一年間。

 
「どうせ、すぐ死ぬんだから」という高齢者にとっての免罪符とも言える文言を通じ、考え方次第で人生はいつも前向きなものになるし、当然その逆になることが描かれている。

 
作者が、人間は中身というが、歳をとった時に外見にこだわる老人であるかないかを「外見は中身と連動している」とバッサリと表現しているところはその通りであると、私も常に思うところでありました。

 
人は必ず老化する。この作品の言葉をかりて言うなら「品格のある衰退」をしたいものだと私も感じた作品でした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 15:08
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