大相撲秋場所が今日千秋楽を迎えます。
私、大相撲好きなんです。貴乃花親方が現役のときから好き。あの「道」を極めようとする姿勢がとても勉強になります。
また大相撲は武士道であり、スポーツではないところに興味を惹かれます。
そして、立ち会いの空気感なんてたまりませんよね。
それにしても今場所は、なにかどこにでもある人間模様、人生の縮図のようにみえませんか。
あれだけ強い横綱白鵬の時代は終わりを告げようとしています。代わりに誰がどう見ても次の時代をつくるであろう照ノ富士があがってきた。
新旧は僅かな期間を交錯するのはなぜでしょう。これ、あらゆることにあてはまります。
栄枯盛衰は世の常ですし、諸行無常とは本質そのものであります。永遠が無いその中において、いかに長く継続するかは「変化」以外のなにものでもないなと思います。
優勝をいつも一歩手前で逃す大関稀勢の里、今場所も昨日やってしまった。黙々とした姿勢は本当に良いなと思いますが、ここぞという時に勝つ人と負ける人で大きく人生は変わってしまう。
その稀勢の里に昨日勝った横綱鶴竜、またもや立ち合いで変化した。もう完全に横綱の相撲ではありませんし、賛否も両論あると思いますが、勝ちという結果にこだわったというのであれば、昨日の変化はわからなくもないと感じます。
鶴竜自身が一番かっこ悪いと思っている勝ち方でしょうが、負けることのほうがかっこ悪いですし、白鵬が休場している中、優勝という責任を誰よりも感じているのも確かでしょう。
これも誰しも経験があると思いますが、挑む立場のほうが楽、勝ってあたりまえ、やってあたりまえと周囲に思われている立場のほうが重責です。
11日目まで全勝だった照ノ富士は関脇栃煌山に負け、13日目で膝をケガして3連敗。
あれだけ盤石だった世代交代もすんなりいかないところもまた人生、しかし、本当にパワーのある新しい力は少々の逆境は飲み込んでしまう。
番付表をみていて思います。
鳴り物入りで上にあがってきてもそこでチヤホヤされて気を抜いたり、この程度でいいかと感じたらそこで成長はとまってしまう。幕内真ん中くらいで7勝7敗で千秋楽を迎えるのはそうでしょう。
これも我々と同じ。その瞬間完全に止まってしまう。モンゴル勢みたいなまだまだ、まだまだ、俺は上にいくんだ、私はもっとできるようになるんだ、とハングリーに取り組まないといけないですし、それこそが「自分はまだ成長する人間だ」という自己判断のバロメーターだと思うのです。
自分でまだまだ、まだまだと思っているうちは絶対に成長できると思うのです。
今日で大相撲秋場所の優勝が決まります。
2敗の横綱鶴竜が勝ちにこだわるのか、執着しきるのか、意地を見せるのか。3敗の照ノ富士が時代をかえる人間が必ず持ち得る勢いと運を表現するのか。
ね、人生そのものでしょう。
誰しもいろんな試練を与えられるのです、神様から。大なり小なり。
それをどうやって乗り越えていくのかは本人次第ですね。
私は必ず乗り越える。あらゆるものを。勉強になります。
2015年09月27日
大相撲秋場所は人生みたい
posted by orangeknight at 10:56
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