朝は7時40分に旅館を出発し、そこからバス、黒部峡谷鉄道、そして専用鉄道、インクラインという乗り物、そしてまたバスを乗り継ぎ、約5時間半かけて黒部ダムに到着しました。
誰でもが自由に行けるわけではないらしく、このような機会を与えてくれた関西電力さんには感謝です。
社運を賭け、今でこそ天下の関西電力さん、またこちらも天下のゼネコン各社が損得ではなくある種ロマンをおって完成させた世紀の大事業を感じることが出来てよかったと思いました。
まずは説明を受け、出発しました。



こちらの鉄道で上へ上へと山の奥地へ登って行きました。

一車線の線路を走って行くのですが、その景色はずっと絶景でした。



こんなに長い車両ですが、我々観光の者以上に、関電さんやその協力業者さんがたくさん乗られていました。
聞くと、年中発電所のメンテをされています。いまも多くの方々の働きで私たちは電気を何不自由なく使えているのだと思いました。こんなに山奥に日々通われている人がたくさんいることにも気づきを得ることが出来ました。


山奥にこんな重機がたくさんありました。

どうやって持って上がったのだろうと聞くと、このトロリー列車で持って上がるため、分解し、小分けして運び、山の上で組み立てているらしいです。



今回このようなトンネルをたくさん通らせていただきましたが、黒部ダム建設はこのトンネルなんですよね。このトンネルを建設するのに多くの方が亡くなり、そしてご苦労をされてダムが出来上がった。
有名な破砕帯。
自分が真っ暗なトンネルの中で作業をしていて、その最中に水が吹き出してきたらどんなに恐怖を感じるだろう。
そして高熱隧道(ずいどう)。
トンネルを掘っていて熱すぎて裸で作業するんですよ。それも背中から水をかけてもらいながら穴を掘る。土の中はいろんな状態になっているのだと思った。
発破するダイナマイトがその熱で急に爆発したらどうなるのか。現に何度もバーンって爆発してしまっている。
高熱隧道は今でも熱かったですよ。トンネルの中で窓を開けてもらいました。

このように表面は硫黄が覆っていたので、あの臭いとむーっとした熱気でいっぱいでした。

あ、余談ですが、トンネルの中は素掘りのままの状態もあれば、鉄骨で補強したりしているところもありました。
そんな中、簡単に波板で天井を覆っているところもありました。


そして、ダムより下にある黒四発電所に到着です。
続く