イスラム国による後藤さんの殺害は非常に同じ日本人として辛いものがあります。
政府も裏側で懸命に動かれたんでしょうが、このような結果になり、ご家族や関係各位のご心労のほど、想像を絶するものがあると思います。
我々平和に慣れてしまっている日本人には、これが世界での日常、また現状なんだとあらためて思い知らされた事件だと思います。
私はただの1%もイスラム国を擁護する気もありませんし、あくまで同じ日本人として同胞が殺されたことに怒りをとても感じますが、以前からの持論としましてなぜこんな最低最悪なイスラム国などのテロリストが生まれたかというものをもっています。
それはアメリカを筆頭としたヨーロッパ各国、またそれに追随せざるを得ない日本を含めた資本主義国、いわゆる先進国の世界での傲慢ではないのかと思うのです。
イラク戦争がおこされたときの大義名分はなんだったのか。
それは確かイラクのフセイン大統領が生物化学兵器を保有しているとかしていないとか。また、核を保有しているんではないかという言いがかりをつけ、持っているに違いないと、そして武力で統治しているフセイン政権を打倒して、イラクの人々を救おうというものであったと記憶しています。
結果はどうであったか。
イラクはそんなもの保有していなかったし、フセイン大統領はアメリカ軍により捕らえられ処刑された。
フセイン大統領は確かに武力でも統治していたかもしれませんが、日本と違い多民族、また異なる宗教を信仰している人々が混在している地域において、ある程度の実力というのは必要ですし、歴史は常にそれをくりかえしてきました。
この戦争、日本はアメリカ側にいるものですからアメリカ目線で報道されますが、全くもっておかしい戦争ではないかと私は感じましたし、これこそいつまでも続く白人による白人以外は人間として劣る人種という認識による戦争ではないかと思ったのです。
戦争において勝てば官軍ですが、フセインやビン・ラディンを容疑者という名称で報道する日本の姿勢にも情けないものがあると私は感じました。
欧米各国が自分たちこそが世界のリーダーという振る舞いや力でものを言わせる行動をとるから私はテロは発生すると思っています。
9・11の同時多発テロをすごい残虐なテロのように言いますが、私が白人に力で抑えられる有色人種の立場であるなら、正面から挑んでも勝てないのであればテロという名の奇襲をかけるのは自然の流れではないかと考えます。
もっとも、今回のような事件はあってはいけないことですし、イスラム国など宗教の名をけがすただの原理主義以下の集団であると思います。
しかし、私たちはアメリカ側だけの立場で物事をみてはいけないと思います。
あくまで日本としての立場で、そして日本人としての考え方をもちこういう問題がいつの日か世界でなくなるよう動いていったらいつかパワーバランスだけで保たれる平和ではなく、本当のお互いを思いやれる平和が来るのではないかと思います。
世界において「世界人」とか「地球市民」などのような価値観や概念は起こりません。
それは理想であるかもしれませんが現在、地球人というアイデンティティーなど存在しません。
その地域におこっていることはその地域で解決する。
ある地域で起こっていることに関して報道されることは大切、問題に関しては世界の国々は力を貸せねばいけないと思いますが一足飛びに主権を侵害してはいけないと思います。
例え時間がかかっても、犠牲が少し余計に払われてもそこに余計な介入は必要ないと私は思います。
世界ではなく、国という単位で動いている以上必ず国益というのが発生するのですから。そして、本当の解決はそこを愛している人々にしかできないのですから。
歴史と違う事をしたからテロという新しいものが誕生したんだと思います。
2015年02月01日
テロの発生理由
posted by orangeknight at 23:25
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