2014年11月10日

実生活を快適にするプラン

お客様のお住まいに伺ってプランを考えさせていただく際、間取りについてよく思うことがあります。

それは家具や家電を置く位置をあまり想定せずに建てられた戸建てやマンションがとても多く、リフォームの提案の際も同じことを繰り返している場合が多いということです。

とかく新築は多い。建て売りだけのことではなく、注文もマンションも最近こそ少なくなってきていますが、我々が工事をさせていただく物件はほとんどです。

ですから、Reformの際はまず、今現在のご不満をお聞きし、ご不便な点を把握させていただき、どういうふうに使い、また生活されていくのかを知らねば数年経過してからも「Reformをして良かった!」という言葉をいただけることは無いと思っていますし、そうしています。

例えば、多くの皆さんはテレビを窓の前に置いています。

それが腰窓の前ならまだましで、掃き出し窓の前にテレビ台を置き、もうそこからは外に出られない状態を作ってまでそこにテレビを置いています。

L型の台を角に置き、一方が掃き出し窓の前にかぶる、というような状態もよくあります。

リビングが縦長のお住まいが多いというのも関連しているとは思いますが、リビングにおいてはテレビを置く場所を確保した上で部屋の間取りは考えないと日常生活の満足度は多くの場合において下がると私は思います。

特に現在はテレビは薄いので壁掛けにするとかなりスマートになります。

テレビの後ろは壁というのが王道ですので、新しく作るにしても壁面の確保は絶対です。ただ、この時私が必ずしているのがブルーレイなどの機械の置き場の確保。

壁掛けはスマートですが、ブルーレイやDVDなどの機械が近くにあるのが家電屋さんやカタログとは違う実生活、いろんな生活スタイルを聞き、どんな収納方法があるのかを勉強し続けることも提案する側の責任です。


冷蔵庫を使いにくそうなところに置いているのもよくあるパターンです。

キッチンとリビングが一体となっているような間取りで、冷蔵庫だけがリビング側へ、それもテレビの横などに置いているお住まいも意外と多いんです。

料理をされる奥様は毎回あんなところまで冷蔵庫に材料を取りにいかれているのかと思うと大変だなと思いますが、ほとんどの奥様が「もう慣れた!」と笑って仰られます。

しかし、冷蔵庫がキッチン本体の横や向かいにあったらどれだけ便利に感じていただけるか。これをこれから数十年は味わってほしいーとすごくそういう時に思います。

システムキッチンの前に立ち、そこから二三歩で冷蔵庫のドアが開いたらどれだけ快適か、これを可能なスペースがあり、プランで実現できるなら提案したい。


そして、台所の間取りを考えるときに私は冷蔵庫は当たり前ですが、必ずゴミ箱の置き場を想定するようにしています。

現在はどこのご家庭も分別されていますので、それ相応のスペースは確保しなければなりません。

せっかく新しいシステムキッチンを買ってもらい、ピカピカのフローリングにクロスに生まれ変わってもゴミ箱の存在で全体の雰囲気はガラッと変わるんです。


まだまだこのような事はありますがきりがないのでひとまずおきます。

私はテレビに出てくるような特別な収納やシステムはともかく、オレンジナイトから発信し、とりあえず見栄えの良い間取りやウケのよさそうなもの、また安いものではなく、これから数十年お使いになられるおうちの方が「やっぱりReformして良かったなぁ〜」と生活されていくうえで感じる内容を考えないといけないと思います。
考えてない会社や人が多い!

もちろんうちの会社内でももっともっとこういう事を考え、プランを出すように徹底していきますが、現在はリフォームが流行っているのでどの業種も参入しています。

それ自体は自由なんですが、やはり最低限「家というものを触らせていただく、事の重大さ」を理解し、どこも誰しもが提案すべきかなと感じる毎日。

こういう想いがオレンジナイトの正義であり、大義です。

全てそうしたかったら大きくなり、影響力をつけなさいということですね。

喜んでいただきその上で大きくならないといけません、オレンジナイトは。















posted by orangeknight at 15:44
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