半年前まではとても元気だったんですが、ここ2〜3ヶ月で急に悪くなり16日に亡くなられました。
創業した時から応援してくれ、木工事が主体のうちにとってそんなに頻繁に仕事を頼むことのない鍛冶屋さんなんですが、協力業者会やソフトボール大会などの行事ごとにも必ず参加してくれ、職人気質ないいおじさんでした。
お通夜も葬儀もみなさんにとても惜しまれ、日頃の人柄を感じさせられました。
今日、私が再認識したのは、やはり自分が今を生きているのは自分だけの力ではないということです。
今日の午前中、私は御津町で屋根の葺き替え等の外部Reformを受注しました。
前からの私が担当させていただいているお客様なんですが「屋根をみてほしい」とお電話がありました。
伺って「あっ」と思いました。
二年前、玄関の前に手すりをつけさせてもらったんですが、それを工事したのがその鍛冶屋さんなんです。
当時、最初に作ってもらったやつが私がお客様に対し説明していた形と少し違い、お客様はいいよと仰ってくれたんですが「あんなん違いますよ!僕が言っていたのは〜」と電話すると最初はすごい不機嫌になったんです。
そして確か一度電話を切ったあとまた電話がかかってきて「作りなおすわ」と言ってくれました。
私もそう言われると弱いので「できるだけ予算は出しますので、お客様もいいよって言ってくださっているんですがすみませんがお願いします」と今度は間違いのないように、私から鉄工所に伺い、入念に絵を書き、寸法を書き
ステンレスの曲げの角度などきちんと話をし、後日思い通りのものが完成しました。
現場での取り付けは左官屋さんにしてもらったんですが、会社まで完成したステンレスの手すりを持ってきてくれたときのおじさんの顔は、照れ笑いみたいな感じで「これで文句ないやろ(ニコッ)」と言ってくれました。
そんな事があったので、普通以上に覚えている手すりなんです。
亡くなったときにまたここに伺っているというのは何かあるんだろうなと思いました。
これがその手すりです。今日の様子です。
そして、今日仕事をくださったこのお客様もとても気持ちのあるお客様で、元々は私の母の紹介でした。
そして、去年このお客様がお客様をご紹介下さったんですが、そちらには時間が合わなく私が伺えず、現在太子店の店長をしている花田に行かせたんですがとてもご好評だったと聞きました。
そして、もちろんそんな紹介の連鎖などをうむのは、実際に施工をしている職人のみんなが良い仕事をしてくれているからで、また会社の事務職が確実な仕事をしているからで、葬儀に出たからではないんですが家族が親戚が知人がいろんな人が支えてくれるからだと思います。
涙もろいので、昨日の通夜を思い出し、今日お客様の玄関前で涙が溢れそうになりました。
本当に全ての物事に感謝です。
助けてもらっているなといつも感じます。
それと、職人っていうのは自分が死んでも仕事は残っている。素敵な仕事だなともあらためて思いました。