私は会社でよく「結果」について話をします。
最も多いのは「結果が全てですよ」という類いの話です。
私は一生懸命に働くとか、頑張るというのはスタートラインであり、それについては評価に値しないと考えています。
それができない人とは一緒に仕事はしたくありませんし、その事に対して評価を求めるアマちゃんは私とは一緒に仕事はできないと思います。
営業職において、一つの結果は受注です。
その受注をいただくにあたり、どれくらいの努力をし、全力をつくしたことは私は営業出身なので痛いほど分かります。
その人にとってこれでもかというくらい知恵をしぼらせ、ベストな状態とチョイスで商談にのぞみ、すごい労力を使いプレゼンしても契約をいただけないと何の意味もありません。
冷たいように聞こえますが、それはむしろ結果論として時間のロスであったと言えると思います。
そこから生まれた繋がりや経験値のことを言っているのではありません。
プロは過程を評価してはいけませんし、されているうちは認められていないと考えたほうが正しいと思います。
ただ、私は成果至上主義ではありません。
ここのところがややこしいところですが、私は結果至上主義であり、その結果は形としてあらわれていないようなものも含み、成果として形となったもののみを認めているのではありません。
例えば会社で「勤続年数が長い」これは結果であると思います。私は成果を人並みにしか出さなくても勤続年数が長いという人は評価しています。成果を多く出したうえで勤続年数が長ければなお良いですが、長く勤めてくれているからにはいろんな結果を出してくれているはずなので軽視はしたくないのです。
成果主義より結果主義という考えになったのは結果からは成果と違い信用が誕生するからです。
信用や信頼は結果でしか得られません。
結果の積み重ねが信用や信頼となります。結果を出し続ける人には細かいことは言いません。だって言わなくても結果を出してくれるという信用がありますから。
また結果というのは成果という表面的なものではなく、言うなれば立体的なもののような気もします。
新入社員が「自信が無いんです」というようなことを言っているのをよく耳にします。
当たり前です。自信は結果の連続で形成されるものであって最初からあるはずがありませんし、あったらおかしいです。
たまに最初から自信満々の人がいますが、私はそれはそれで好きなんですが、本来自信は結果からしか得られないものであると私は思います。
新入社員は不安と葛藤しながら毎日を戦えば良いのです。
そこからいろんな過程を学び、成長し、また出来ないことや失敗を叱られ、助けられ、傷ついて優しさを覚えます。
本気で叱られたことが無い人や、大きく傷ついたことがない人は本当の優しさは知りません。
一人前に育てたかったら過程を評価してはいけません。そこは優しさでも育成でもなんでもなくただリーダーや上司が部下に嫌われたくないという一心であると私は考えます。
甘えた部下に育てるのも上司、一人前にしてやるのも上司、常に部下は上司を選べません。
今日も長くなりましたが「結果が全て」というのは中、長期的にみれば全て相手のためでもありますし、組織のためであります。
最後に、ただ集団においてリーダーや上司は「いろんな結果」を評価してあげれば良いのです。
あくまで「結果」という名目で。
2014年05月19日
「結果」というものについて
posted by orangeknight at 16:13
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