台湾旅行の想い出を少し違う目線で書かせていただきます。
ここに登りました。台北101という101階ある超高層ビルです。
日本の企業を中心としたJVで施工され、エレベーターは東芝製でした。
正確な数字はあれですが、下から95階くらいにある展望台へは約30秒でかけあがり、耳がツーンとなるくらいの高速エレベーターでした。
高さはこんな感じで、室内にいても足がすくみます。足場の上で作業された方は風がビュウビュウ吹く中恐ろしくないんでしょうか、僕なら座り込んでしまうだろうなと思いました。
その展望台周辺階に設置されているのがこの制振ダンパーです。
その大きさと、見せるようにもしていましたのでその美しさに感動しました。
ちなみに制振ダンパーとは、簡単に言いますと地震によって発生する揺れをこの球を逆方向に動かすことによって全体の揺れを減衰させようとする装置で、大きな建物では免震や耐震は事実上不可能なので制振という技術を採用します。
この球の制振力に加え、直径1500ミリの杭380本が地中80メートルの岩盤に打ち付けられ、さまざまな建設技術で倒壊しないようにされているらしいです。
すごいなぁと感じました。
余談ですが、この若い男女のスタッフは女性の方が英語でこのダンパーを説明するテストのようなものを受けていました。
二人ともとても真剣に、そしてとても厳しく指導されていました。良い光景でした。
最初に到着した台湾の南部の町「高雄」そこではほとんどそうでしたし、台北でも下町はそう、とにかく台湾は建築物に対してステンレスを信奉していると感じました。
店のシャッターから瓦棒(屋根です)、雨樋や板金の水切りなど多数です。
日本ではステンレス製というと急に金額が上がるんですが台湾ではどうなんでしょうね。その多さにはびっくりしました。
寺にもたくさん行ったんですが、台湾人の信仰心の高さにはこれまた驚きました。いえ、日本人があまりにも信仰心がなさすぎるのだろうと感じましたし、これは戦後の教育によりそうさせられたんだろうなと思います。
この寺での一コマです。
左官屋さんが修理をしていました。
目地の詰め方は万国共通なんですね。
九份という鉱山の跡地でもおもしろいものを見つけました。
先日のブログでも書かせていただいた「千と千尋の神隠し」の湯婆婆のお風呂屋さんのモデルになったと言われてお茶屋さんです。
瓦は日本のものと同じような瓦が用いられていたんですが、よく見ると「瓦止め」とか「ルーフ」と言われる施工がされていました。
それもめちゃめちゃ下手くそに…。
瓦は原則並べているだけですから、年数が経過するとズレてきます。
それから雨漏りなどが発生しますし、地震対策などで施工するんですが、瓦と瓦をゴム状のシリコンで接続するんですが、もっときれいにうちではしていますし、瓦の高いところだけを施工しないと逆に雨漏りするんですが全部みっちりと止めていました。
うちの営業にはこれも一つの営業トークにしてほしいなと考えながら見ていました。
中正記念堂です。中正とは蒋介石のことです。すごく大きな建物で、階段が89段もありました。蒋介石が89歳で亡くなったからだとガイドの荘さんが教えてくれました。ちなみに階段をかけあがり、上で手を振っているのは僕です。
建物内部には蒋介石の大きな像がありました。
天井材は全て台湾檜が使われているとのことです。
檜というのは日本と台湾でしか取れないんです。こういうふうに使える台湾檜は樹齢約2000年ものかららしく、そう思うと天井を見入ってしまいました。
それと、この中正記念堂の警備員さんの建物の屋根ですが軽量瓦が使われていました。
セキスイのかわらUととても似ていて、こんなところにも同じようなものがあるんだなと感じました。
僕の行ったところには一カ所だけ高級なホテルのトイレにウォシュレットがついていました。
行くとこ行くとこわざわざ大便器のほうをのぞき確認しましたが普通のところではありません。
ただ、自動洗浄はけっこうついていました。これは観光地などでは中国人が水を流さないででるから汚いからだと言っていました。
台湾にはうちがよく販売するLIXILやTOTOの便器ではないメーカーが多かったです。
もちろんウォシュレットやハイテクなトイレもありまして、HCGというメーカーが有名らしいです。
形もタンクレスなところや下部のラインなど、日本のLIXILやTOTOと変わらずオシャレだと思います。水は6L洗浄らしいです。
ガイドをしてくれた荘さんの家には台所がないらしいです。
荘さん曰く「台湾、金持ち家以外台所ない。普通の家は外で食べる。朝も外でおかゆ食べる。お風呂はありますが台所は金持ちだけ。私いつも外で食べる。おー電子レンジとポットはあるよ」とのことで、家で料理をするという習慣がないそうです。
文化的なことやもう少し裏をとらないといけませんが(笑)キッチンが市場として大伸びの余地ありです。
あと最後に台湾ではこんなところにもいきましたし、こんなものがありました。
庶民的な食べ物屋さんでビールを飲んだんですが、なぜかジョッキとコースターがベンツでした。
九份で昔映画館として使われていたという建物がありました。
名前が昇平でうちの会社にも昇平がいるので面白かったです。
地下鉄にも乗りました。これが切符を売る機械と切符です。
切符はコインみたいで、中には磁器が入っていてまるでICOCAやnanacoみたいに(僕はどちらもみたことありませんが)かざすとピーっと反応し改札の扉が開きました。
台湾はバナナやマンゴーなどのフルーツが有名です。
マンゴービールというものがありました。味は人生いろいろだと思います。
ユニクロを始め非常にたくさんの日本のお店がありました。
当然ながら日本語で商品名など書かれていて、こちらでは輸入品なんだなと思いました。
日本も数年前からタバコの箱には「吸うと癌になりますよ」的なことが書かれるようになりましたが、台湾はもっとエグいです。
肺がんの写真や歯が無くなってしまった写真が貼ってあるんですよ。この写真をみたら吸いたくなくなる以上に気分が悪くなるんではと思うくらいでした。
とにかく台湾、そして台北は勢いのあるところでした。
夜も人の数が減りません。とても良い機会でしたし、いろいろ感じるところ考えるところがありました。ありがとうございました。
最後に、僕が一番行きたかったところです。総統府です。
次回、僕がなぜ台湾に行きたかったかというところの思想的なところを書かせていただきたいと思います。
台湾に行けてそして台湾を感じることができ良かったです。
2013年11月18日
台湾を少し違う目線で!
posted by orangeknight at 12:47
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