小林よしのり氏のシリーズ「ゴーマニズム宣言」のスペシャル版で「AKB48論」(幻冬舎)です。
著者は断続的に通常の世相に対する意見の他に、いろいろなテーマにしぼり〇〇論という形で思想を反映しています。
僕はかねてから大好きでシリーズ全巻持っているんですが、先日発売されたこの本も読ませていただきました。
内容はタイトルの通りAKBについての考察であります。
今回この本を読んで、彼女らは本当に戦っているなと思いました。
著者も「ストイック」という表現を使い述べていましたが、人生で何か見出そうとするならばある期間くらいは「断ち物」をしなければならない。自由が欲しい、お金が欲しい、何でも欲しいと自らに甘いだけでは何も見出せないとあります。
超競争社会、必ず悩んで迷って、厳しいレッスンを受けそれでもイメージ通りにはなかなかいかない世界を彼女らは生きていると。
握手会なんかになると自分のレーンに並んでいるファンの数で人気が露骨にわかるわけだから、ショックも受けるしひどい事も言われたり書かれる。
しかし、残っていくのはステージでは笑顔でファンを魅了しているが、誰よりも意欲があって負けん気があって強くあろうとするものだけだと。
あんなかわいい、若い、女の子たちがそんな思いで毎日頑張っているのにと思うと僕などまだまだぬるいなぁと感じましたし、もっと頑張ろうと思いました。
また、とりわけおもしろく感じたところが、全力で戦っているアイドルたちを戦う事から逃げている男たちが評価しているという指摘。
全力で戦っているからこそ惹き付けられるものっていうのがあると思いましたし、そこが本当に美しいゾーンで、そこを真っ正面から取り組む人生っていいなと思います。
本の中にあります「この価値相対主義の世の中、何でも斜に構えてみるニヒリズム(虚無主義)や、マジなんてばからしいと嗤う(わらう)シニシズム(冷笑主義)に毒されている世の中で、マジでなければ生き残れない、マジでなければ実存を感じられない、というメッセージがAKB48の競争社会の中に熱くたぎっている」この一節に感動しました。
いつもながらの素晴らしい視点、勉強になりましたし、AKBを見る目が変わり、戦うって素晴らしいなと一層考えさせらました。