今更みたいなことでもありますが、今月から社内の全ての表現において今まで例えば「田中邸」としていたのを「田中様邸」とすることにしました。
目的は今月で今期が終わり、10月から第7期が始まるのを期にいろいろなイノベーションをするんですが、まずはその先駆けとして、僕を筆頭としたオレンジナイト社員の、町の工務店レベルの意識からの成長の一環であります。
お客様に提出する見積もりには「田中様邸」と従来から記載していますが、社内の工事工程表や書類の記載は「田中邸」。口に出して会話するときも「田中邸に今日職人が入る…」みたいに「田中邸」と様が入っていませんでした。
たかが一文字の漢字が入るだけですが効果は必ずあると思っています。
それはどういった効果かと言いますと、ちょっと言いにくいなぁから始まり、工程表には〇〇様〇〇様と縦列に様が列挙、書いたり言ったりしているうちに意識が変わってくる。そして心が変わってくるという思惑です。
いきなり心を今日から変えましょう!は難しいので自然と我々の心をより高めてくれることを期待しています。
そんな社員はうちにはいませんが、お客様のことを社員間で話するときに例えば「あのおばちゃんええ人だった」などと陰で呼び名を変えているうちはお客様に感謝の気持ちは薄いでしょうし、出てくる表現が全てです。
それを「あのお客様(奥様)」となるとそれに続く言葉も「ええ人」から「良いお方」と自然と変化し、もちろんそれにともない心が変わり、お客様に接する、いや接するというより仕事をしていくうえでのステージ自体を上げるんではないかと感じます。
口先だけで様をつけるのでなく、やはり仕事をいただいているという意識。
この現場があるから我々はご飯が食べられる、という本当の感謝まで到達できるくらいの変化ではないかと感じます。
人間、心で感じると必ず行動が変わります。
失敗したり、痛いめにあわないと理解できないことも多々あるでしょうが、それまでに分かるようにもっていくのが経営者の仕事。かっこつけた感じに聞こえますが、信じてみんながやってくれると大きな力となると、そこまで思っています。
お客様にとっての満足度も上がるはずです。
都市銀行に行くと「〇〇様〜」と呼ばれますが一部の信用金庫は「〇〇さん〜」。
病院でも様がついているところと、さんのところがありますよね。もちろん最も大切なのは心ですが、それがあるという前提で言いますと組織としての意識の差を雲泥に感じますし、ハイレベルな空間のよう、いうなればホテルのようなハイソな気持ちになれる、してさしあげられるということがもうサービスではないでしょうか!
子供時代は普通にしていた学校の先生を面と向かっては「〇〇先生」と呼びますが、先生のいないところでは例えば「田中に怒られた…」と呼び捨て、ひどい時はあだ名で呼ぶ行動。
これを、「必ず〇〇先生といかなるときも呼ぶ、書く」としたら変化が起きると思いませんか!
先生は少し違うかも分かりませんが、サービス業の根幹です。
まずは社員、そして年末の協力業者会ではうちの全取引先にこれを徹底していきたいと考えています。
2013年10月08日
田中邸から田中様邸
posted by orangeknight at 15:33
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