このお盆あけから姫路別所店の店長の平本の役職を変更しました。
「姫路別所店店長兼営業本部長」から「営業本部長兼姫路別所店店長」へと変えました。
彼は創業時から一緒にやってくれていて僕の右腕です。
役職は「では僕が社長ね、平本さんは部長ね」という感じで一番最初は決めました。
だってほかに一人と僕の妻しかいませんでしたから、口に出したわけではありませんが実際そんな感じです。
しばらく部長という呼称を使っていましたが、赤穂店を創ったときに姫路本店の店長に平本が着いたので呼称はそこから店長に変えたんです。
役職は「姫路本店店長兼営業本部長」でした。
そして今回部長と店長を前後逆転させ、また一番最初の部長という呼び名に戻しました。
単純なことかも知れませんが、僕にはすごい意味のある事に感じます。
この6年近くで、平本は創業時のとってつけたような「部長」から本当の「部長」になりました。
彼は努力し、考えて悩んで、自分を追い詰めて一生懸命にやってくれましたし、これからも変わらないでしょう。
同じ部長という呼び名ですが、創業時は部下もいなかったのが今はたくさんいるし、組織も少しずつではありますが育ってきています。
何より僕は彼から部長のオーラがでているように感じる。
よくありがちなのに、創業時からいる人間などは勘違いしがちで、やがて経営者とそりが合わなくなり別れるというパターンが多いんですが全くそんなことはなく、仮に僕は彼に裏切られるならそれまた本望と思えるくらい信頼しています。
社員には厳しいかもわかりませんが、彼らのことを本当によく考えていますし、表と裏が無いです。
「部下は上司を選べません」と言いますが、私心多き上司を持つと部下は苦労します。その点素直に恵まれていると感じて良い上司だと思います。
前の会社からこの「役職」というものはいろんなドラマを生んできた。
僕は「役職なんかこだわりませーん」という感覚はこれっぽっちもなく、超こだわります(笑)。
営業初めて半年で主任にしていただきました。
その名刺は人に見せびらかしましたし(23歳なので子どもでした)、以後役職がかかった月などはただの一度も落としたことがありませんし、人生で降格したことがありません。
営業の世界は昇格とともに降格も常なんですが、一度も無いのはそれなりに努力したからだと思っています。
支店長の人事や転勤、左遷など、前の会社では役職というものがこれほど「汚い」ことも生み出すのかなどいろんなものを見せてもらいましたし勉強になりました。
しかし、それはしごく当然でそういう欲もなければ上にいくパワーもないし生み出さないものだとも理解しましたし、基本昔からそうやって人類はいろんな世界で繰り返しているんですから自分はそれに負けない力をつけようとの考えを持ちました。
24歳で係長という役職にしてもらったときあるお客様に言われました。
そのお客様は800万の工事を初対面の僕をみて「あんたに任すから、あんたの取り分をちゃんと取ったうえでしっかり頼むわ」と任せてくれたお客様です。
初訪でしばらく話をしてだいたいいくらか聞かれ「だいたいですが800万から1000万くらいだと思います」というと「よっしゃあんたに任すから〜」と言って決めてくれ、その日「口約束だけで男が帰ったらあかん!」と言い「800万で契約書つくり」と言ってくれまだ見積もりも無い状態で契約をしてくれた60台半ばの奥様です。
その光景を横でご主人様は苦笑いしていましたが、後にも先にもそんな金額でそんなことは1回の体験です。
もちろん全面改装をさせていただきましたし、今もご健在です。
その奥様と工事中に話をさせていただいたなかで「あんたは係長になったばっかりやいうけどな、役職いうもんはなぁ、2つの場合があるんをよう覚えとき。役職はその人より高いものを先に与えてもらって、その人がその地位に追いつく場合と、自分の器より高い地位が与えられたばかりにその器の小ささゆえ役職に負け潰れてしまう場合がある。」
すごく記憶に残っています。そしてそのあと言われたのが「あんたがどっちかは私にはわからんけど、あんたの目はギラギラしとう。はっはっはー(笑)その目はもっと意識して普段は表に出さへんことも大事やで」と言われました。
依頼役職についてはその言葉を基礎に考えていますし、目はお客様のところへ伺ったときは努めて笑うようにしました(苦手ですが)し、意味もよく考えました。
もちろん僕にもいえることですが、平本を考えたとき「部長」がふさわしくなったんだと思いますし、器もともなっていたんでしょうし、自らそれを大きくする努力もしたんだと思います。
ふさわしくなったんであれば「次」への挑戦が始まるな、本当にありがたいな、と思うここ数日です。
2013年08月18日
役職は成長させてくれる
posted by orangeknight at 12:35
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