2013年07月23日

消費増税ひしひし迫る〜

最近にわかに来年上がる消費税のことが、僕ら末端の者にも現実味を帯びて来たのではないかと感じます。

国は「出来るだけ感じさせないように痛みを伴わせる」これは常套手段ではありましょうが、客観的にみてうまいなぁと思います。

現にあれだけ騒いだのに、そしてもっと先だと思っていた消費増税はもう目と鼻の先です。

うちの会社ではいわゆる「駆け込み需要」はあおらない方針ではありますが、我々建築関連は単価が大きいですから消費者の側も敏感です。

100円の物を買うと5円ですが1000万円の物を買うと50万円、当然ながら5円が8円になるのと50万円が80万円になるのでは反応は変わってくると思います。

9月までに申し込みをしておれば来年の竣工になっても税率は現行のままキープされる。

現在新築のメーカーさんや業者さんの一番の売り文句はこれです。

僕が新築の営業マンでもこれを声高にうたっていると思いますがその先が非常に怖いですよね。

家電量販も数年間エコポイントで先食いしたのは良かったですが、その後は厳しいという声。

国が大波を作るとその後は必ず体力のある会社が残りやすい環境になっているような気がする、と言えば語弊があると言われるかもわかりませんが、そんな気がします。


「総額表示」にするようにと言われて久しいですが、先日時限立法だと現段階では言っていますが「消費税転嫁対策特別措置法」が成立しました。

消費税還元セールの禁止や、現在は禁止されている税抜き表示が今後約3年は認められるというような内容の法律ですが、政策によって踊らされるのは我々業者と消費者だなぁと思います。

顧問の税理士や弁護士の先生に内容を聞きましたが、結局狙いは国民の利便性ではなく、経済政策ということみたいですし、これから来年うちの会社はどう表記しようかと考えます。

税抜きは確かに安く見える。

税込みは国に払わなければならない消費税まで会社がとっているように感じられ、商売する側としては不利な表記。

ただ、商売の基本はお客様にどうすれば喜んでもらえるかという点であるということ。

どういう表記が良いんでしょうね。

これから考えていかないといけないと思います。

損得ではなく、かといって迎合でも追従でもなく、たかが金額の表記方法ですがここはじっくり哲学して考えたいと思います。


100万円の税込みと言えば現在では952381円です。

これが8%になると925926円、その差26455円、これこそがうちの最も恐れている現象です。

区切りの良い数字の税込みは危険です〜(怖)。




posted by orangeknight at 15:21
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