2017年08月07日

部下を育てるとき

10年会社をさせていただき、その間にいろんな従業員と接してわかりかけてきたことの一つです。

 
それは、部下を育てるとき、その部下の劣っている点を良くしようとすることに注力するのはほぼ無意味である、ということであります。

 
絶対ではありませんが、ほぼその劣っている点は著しく改善されることはない。

それよりはそこには多少は目をつぶり、彼や彼女の優れている点に対して伸ばそうと力を入れたほうが数倍効率的であると思うのです。

 
当然致命的な点は指摘しますし、客商売ですからお客様にとって損害を負わせるような欠陥に対しては妥協はできない。しかし、許容できる範囲は許容し、彼や彼女の劣る部分を他の人でカバーするのがベターであると思います。

 
お互いにカバーし合うことこそが生産性を上げると結論づけてきたのがここ数ヶ月。10年かかりました。

 
私自身が未熟な上に、うまく伸ばしてあげられなかった人もいますし、使いこなしてあげられなかった、また悪いことをしたなぁ、心ないことを言ってしまったと感じる人もいる。

 
人に対して諦めたわけではないんですが、そもそも20歳代前半ならまだ人格が形成されていませんが、30歳代、40歳代に対し、今までの人生で仕上がった性質を否定すること自体がナンセンスであるような気がします。

 
考え方とか、人としてというような話はしていくべきですし、そこを伝えることはそもそものものでこれからもしていきますが、10周年を機に会社全体でそういう指導の仕方をしていこうと思うのです。

 
15歳の時に指導された環境って、その人が大人になった時に指導された時にどういう風に受け止めるのかを決定する重要な要素を持つ。そんなふうに思うのです。

 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 23:32
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