私の最も嫌いなタイプの営業マンはこんな人です。
「お客様の前ではヘコヘコしているのに、そこから離れたら舌を出している人」
私、今は少しはマシになりましたが、腹がたつと顔に出るタイプなんです。
以前の会社で、23歳の新入社員の頃でしたが、お客様と口論になったことがあるんです。
契約はまだしていませんでしたが、あまりにも無礼な振る舞いについ「失礼ながら〜」と反論をし、そこから口論となりました。私が未熟でした。
その時、その場には同行してくれていた40歳代後半の先輩がいました。
その場はその先輩がとりなしてくれ一応おさまったんですが、帰りの車での話を今でもくっきりと、外の景色まで覚えているんです。ちなみに姫路西インターに乗る手前の南北の道でした。
その先輩がこう言いました「魚住なぁ、お客さんの前ではハイハイって言うといたらええんや。思ってなくてもすみませんって言っといたらええねん。玄関から出たらベーって舌出しといたらええんやから」と。
私は即座に「それは違うと思いますが」と反論し、帰りの車中でも口論です。
生意気な私に相当腹が立ったのでしょう、事務所に着いた途端 車のドアをドーンとしめ、おまけにドアまで蹴られたのを覚えています。彼はその後すぐにたまたまですが転勤になり、その印象しかないので余計に覚えているんです。
私は当時からこう思っています。
お客さんの前で何でもハイハイって言っといたら良いってもんではない。
当然わきまえないといけませんが、時には違うと進言することもあっても良いと思いますし、お客様は一番ですが、神様ではない。
そして、お客様のいないところで舌をベーっと出す奴はクズ営業マンである。文句があればその場で言えばいいし、当事者のいないところでグダグダ言うのは大嫌いです。
リフォームの営業というのは、モノを売って終わりではなく、そこから工事が始まるという二段階の仕事であります。
そういうコトを売ろうと思えば、そしてそれを満足いただけるようなコトで終わらせようと思えば、本当の付き合いをしないといけないし、表面上だけでは絶対に満足など得られない。
自分のことをイメージしてもらった時に「あっ、魚住はワシの、私の、勢いが落ちた時に寝返るな」と思われたら私の価値はそれまでです。
「こいつ、とことんついてくるやろな」「必ず最後までやり遂げてくれるだろうな」「絶対に芋をひかないだろう」とイメージしてもらえるように毎日努力しないといけないと私は思う。
契約を下さる時だけワンワンと言い、それがなくらればプイッではポチと同じ。昔読んだイソップ童話に出てきたコウモリのような振る舞いはしないというのが信条です。
私は23歳の時からそうしています。当時は生意気にもそう持論を言いましたが、玄関を出てベーっという考え方はいけない。それならその場でたまに進言させていただくか、後でも全く何も言わない。それが真の営業マンであり、武士道でしょう。
2017年04月22日
営業マンはこうあるべき
posted by orangeknight at 16:00
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