相手にメリットを提供する存在。
それ以上でもないし、それ以下では存在価値がない。
何か買ってくださいと営業しているような営業マンは、相手のメリットを考えず、自分のそれを一番に想っているから売れない。
物事にはうまくいくサイクル、いかないサイクルがあり、営業なんてその最たるものである。
このように新しいチラシが出たとする。

営業は自分の顧客、または見込み客にこのようにチラシを届けるのだ。

〇〇様
お世話になります、来週から外壁塗装のキャンペーンをさせていただきます
魚住
これだけでいい。
キャンペーンが始まっているなら
お世話になります、外壁塗装のキャンペーンをさせていただいています
に変えればいい。
この文章だけでいい。
仕事がとれない人ほどあれこれ長文で書く。
違うのだ。
選ぶのは客である。これが大前提。
そして、お客様自身にメリットがあるかどうかを判断するのも客である。
ここで
お世話になります、来週から外壁塗装のキャンペーンをさせていただきます。
これこれ〜こういう内容で、かくかくしかじか。
精一杯頑張らせていただきますので、一度ご提案させていただけませんか。
と書かれた封筒を見て、お客様はどう感じるか。
いや、ここで答えが出てしまうのだ。
いる、いらない。の
しかし、私の提唱する文章
お世話になります、来週から外壁塗装のキャンペーンをさせていただきます
で終わっていたら結論は出ない。
ちなみにそれ以上のアクションは起こさない。あとから電話するとか、再度訪問するなど必要ないのです。
あくまで主導権はお客様であり、メリットがあれば呼ばれるでしょう。今か先かはわからないが。
そして、そのときメリットがなくても、その文章のみでチラシを提供してくれる営業マンは、お客様にとってメリットのある存在となっているとは思いませんか。
何かあったら声をかけられる存在がいる。
自分のことを気にしてくれている存在がある。
これってありがたいことですよね。
私ならありがたい。家でも車でも服でも健康でもなんでもいい。
なので、逆の立場ならそのような営業をする。
タイミングが合えば声をかけてもらえる。紹介をしていただける。
今現在はいっさいそのような営業活動は私はしていません。
でも、数年前まで、少なくとも10年前まではそればかりしていました。
お客様にメリットを提供する存在。
営業とはそれなのであります。

