15万円でトイレの交換の見積もりを提出し、高いなぁと言われるこの価値観、感覚、日常って、それを当たり前だと思ったらそうであるし、疑問に感じれば、それはそれでそれが正しいものだと思う。
成熟した日本の社会、そして一般の家庭においては、いや、経済情勢も加味した方がいいか、そこではトイレの交換は15万円なのである。
15万円でトイレを交換し、儲けは3万円。3万円の利益、そこから経済が回る。
それを10回繰り返したら30万円、100回で300万円になる。それがエネルギーになる。
トイレの交換は徐々に16万円、17万円になってはきたが、まだ50万円にはならない。
50万円になれば儲けは10万円になる。3万円の儲けの3倍のエネルギーが得られる。
10回も、100回も繰り返さなくても同等のエネルギーが得られるし、繰り返せばもっと強烈なそれが発生する。
会社はもちろん、工事をする職人も、もっとクオリティの高い仕事ができる。1日に何件も回らなくてもよいので、時間にも余裕ができ、そのことからも他へ経済活動がまわり出す。
大企業相手だとある種この傾向がある。
大企業相手のビジネスでは、こちらは私1人に対して、先方は3人くらい来る。大の大人の男が。
そして、彼ら3人は自分の懐が傷まないわけで、またゆっくりとした時のながれをかもしながら、トイレの交換を50万円とは言わないが、30万円で取引する。
大手とはそういうものであり、そこを源泉として彼ら3人の給与が出る。そういうものだと彼らは心底思っている。中小や個人みたいに見積もりを時給計算などしない。
発展途上国ではどうだろう。トイレの交換、15万円でシャワートイレは売れないかもしれない。しかし、8万円でトイレの交換は売れ、儲けが4万円、5万円。そんないわゆる粗い商売が常となる。
しかし、彼らはそれをお互いにするので、エネルギーとなる利益がいろんな方向にほとばしる。
結局はいくらで売買されるかではなく、利益こそが経済の発展の源であるから、昔の日本の高度成長期みたいに札束が飛び交えば、それは明日への大きな活力となり、そんな国々はグングン成長していく。
今現在の平和で安全なこの社会を享受するのも確かにありがたいことではある。しかし、ガツガツと働くことが悪みたいな現在の風潮においては経済的成長は難しい。
いや、前述のような取引をする既得権益者である大企業だけが良い想いをしていくだろうな。
リスクって、私にはこの上なく興奮する材料の1つである。リスクの先にはもっと美味しいものがある。間違いない。
もっとガブガブいきたいなぁ。安心安全、雨が降ったら電車が止まる。熱中症に気をつけて。水を飲みましょう。エアコンをつけましょうなんて言っているここでは、いや、これが当たり前になってはよもや成長はない。
私は15万円を是と思えない。
もっとガブガブいきたいな。
2024年07月11日
私は15万円を是と思えない
posted by orangeknight at 07:26
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