2024年06月16日

お客様に対する想いの根底

 
私はお客様の前では頭を下げ、裏では陰口を言うような事はない。

 
お客様の前で言う事と、おられないところでする発言は同じであると自負している。

 
これは20代の頃、以前に勤めていた会社のある先輩に「営業マンはなぁ、理不尽なことも多々ある。それに付き合っていたらやっていられないから、お客さんの前ではニコニコして、頭を下げ、振り返ったら舌を出しといたらええんよ」と言われたことに起因する。

 
若気もあり、即座に反論した。あのときのあの廊下の景色、今でも鮮明に覚えている。

 
その先輩も当時40代だったか。まだまだ未熟であり、現在はまた考えも変わっているかもしれない。

 
しかし、その時のあの言葉、そして実際に事務所内でお客様のことをバカにしたり、「軽く契約を巻いてきた」みたいな類の会話には常に嫌悪感を感じていた。

 
もっとも、私は現場でお客様と揉めたり、言い合いになったり、切れて帰ったなんてことは普通の営業マンの数倍はある。

 
今でこそ少し温厚になってきたが、前述の理不尽にではなく、筋が通らない言動、行動をお客様がすることに私は許せない性分なのだ。

 
しかし、そんなことを繰り返していると良い客層だけが残ってくれるので、現在の私の顧客は人としてまともな方ばかりであると自慢できる。

 
 
私は社内でお客様と売り手は対等だと教えている。ずっと昔からそれは変わらない。

 
お金をもらうからといって下ではない。乞食ではないから。

 
ただ、それに見合う、またそれ以上のサービスを提供しましょうと言っているし、やっている。

 
お客様からはお金をもらうことではなく「ありがとう」って工事が終わった時に言っていただいてナンボだし、「また何かあったら言うね」と言っていただき初めて合格だと考えている。

 
それ以上の言葉はあるかな。常にそのことに対して哲学しているが現在のところ見当たらない。

 
 
お客様には、私個人として相見積りはしませんというスタイルをもうしばらく数年続けている。

 
お客様には、「そんなやるかやらないか分からない見積りをする時間もないし、気持ちも入らないし、仕事も十分にあるので」と相見積りは断っている。

 
だからこそ、きちんと仕事はしたいと思っているし、仕事だからではなく、人生を賭けている。

 
「仕事はあるのだ」と人に偉そうに言うからにはそれなりのことはしないといけない。

 
また、仕事が無くなってしまったとき、そんな発言をしてきたことは消せないわけであるから、それで自分を常に追い込んでいる。

 
 
そのようなことで、お客様の前では頭を下げ、裏で陰口を言うような事はない。

 
顧客に対しては、おられないところでもきちんと敬っているし、感謝しているし、そう言動や行動にも表している。

 
お金のために頭を下げているのではなく、仕事をいただいてありがとうございますと礼をしている。

 
それでご飯を食べているし、生きているから。

 
「そんな考えでやっている奴に任せたい」

 
私ならそう思う。

 
家やリフォームに関することで、ブレーンとして使っていただけたら、そう存在を認知いただけたなら幸いである。

 
これがお客様に対する想いの根底である。

 
ますます精進します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 10:26
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