たったそれだけのことですが、大手や、それがあってあたりまえの会社にいたらその価値は分からないだろうなぁ。

こんな紙切れ一枚を取得するために、創業時は苦労した。
「建設業許可」そもそもこれがないと500万円以上の工事を受注してはいけないことになっており、違反すると懲役や罰則があるのです。
新たにリフォーム会社を創業した私ですが、500万以上の仕事を堂々とするために、これをどうしてとろうかと考えました。
今でこそ全て自分1人の名前でとっていますし、誰がなんと言おうとオレンジナイトはこれが取得できる経営基盤にありますが、最初はそうではなかった。
まず、これを新規で取得するには「5年以上の経営業務の管理責任者としての経験」を有する必要があるのです。
私は営業職で、ただのサラリーマンでしたから、それには該当しません。
よってこの時点でダメとなります。
なので、今となっては明かしますが、個人事業主を5年以上やっていた大工さんに役員になってもらい、役員報酬を支払うという形をとり、実態を創造し、管理責任者の存在を補填しました。
「専任技術者」を置くという項目にも該当せずでした。
これは砕いて言うと高専の建設業を卒業しているか、建設関連の大学を卒業しているか、あとは10年以上の実務や建築士、建築施工管理技士の資格が必要で、これも無理やりどうにかしたものです。
23歳でリフォームの営業を始め、29歳で起業しましたので、全然10年の実務ではないでしょう。
現在は5年分の決算書を提出したらすんなり通ります。
該当項目に「財産的基礎または金銭的信用を有していること」という項目がありますから。
当然創業時はそんなもの全然なく、ここもあの手この手と知恵をお借りし、自分個人のお金を担保に信用を訴える作業をしたものです。
実は、創業して半年間くらいは建設業の許可が取れなく、それは無かった。
それを県の土木課にチクられたこともありました。
急に出てきた当時のシカマ工務店をよく思わなかった競合他社が、うちの建設業の許可のある無しを調べ、県土木に密告したと思います。
のらりくらりと話を伸ばし、その期間で取得したのが昨日のようです。
あのチクリがあったからこそ、どうにかしないとと知恵をめぐらせられましたし、焦ることができたと、今はもちろん、当時も感謝したものです。
そんなこんなな建設業の許可。
今でこそ、自分の名前、そして会社の決算書だけでスムーズに更新できますが、最初はそんな簡単なものではありませんでした。
だからこそ、たった1枚の紙切れですがまじまじと眺めます。
苦労したなぁ。その時に比べたら今は恵まれています。本当に。
あるのが当たり前ではなく、新規参入はそんな困難がつきものであります。建設業の許可。
大切にしたいとますます思います。
名刺やチラシ、ホームページにちょっとそんなことを記載することは、そんな簡単な想いではないのです。
感慨深い。
建設業の許可。そんなことがあったものです。