セミナー143 「そういえば自分の家の屋根材ってなんだろう?」

姫路市 屋根リフォームするならオレンジナイト
日頃触れることが少ない屋根ですが、夏には強い日差しや雨風、
冬は寒さや雪にさらされ実は建物の中でも定期的にメンテナンスが必要な場所の一つです。

メンテナンスを怠ると劣化していき、雨漏りが発生することや瓦が屋根から落ちることも。

そうなると結果的にお住まいそのものの寿命を縮めてしまいます。

ご自身のお家の状況で適切なタイミングでのメンテナンスが必要でございます。

 
 
 

■ 屋根材の種類

 
  • ・粘土瓦
  • ・セメント・コンクリート瓦
  • ・化粧スレート
  • ・天然スレート
  • ・トタン
  • ・ガルバリウム鋼板
  • ・銅板
  • ・アスファルトシングル
 

■ 一般的に多い屋根材

 

屋根材の種類は大きく分けて3種類

 
  • ・瓦(粘土系・セメント系)
  • ・スレート系
  • ・金属系
 

・瓦(粘土瓦)

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日本に古くから伝わる伝統的な屋根材、粘土瓦。

粘土を使って1000℃以上の高温で焼き固められているため。耐火性、耐久性、防水性が高いのが特徴です。

粘土瓦でも製法によって大きく3つにわけられ、釉薬(ゆうやく)を塗って焼く「釉薬瓦」や、何も塗らずに焼く「無釉薬瓦」、無釉薬瓦の最終過程で瓦をいぶす「いぶし瓦」があります。

ほかの屋根材に比べて瓦自体の寿命が長く50~100年ともいわれており、その間定期的な塗り替えも必要がなくメンテナンスコストは抑えることができます。

 
メリット デメリット
耐久性が抜群 重い
燃えない 施工費用が高価
防水性が高い 割れることがある
メンテナンスの手間が少ない
デザインが豊富
夏は涼しく、冬は暖かい
 

・瓦(セメント瓦)

ケレンがけ
セメント瓦とは、セメントと砂を原料としたものです。

 
製造方法によって、プレスセメント瓦(厚形スレート)とコンクリート瓦に分類することができます。

 
セメント瓦は衝撃にも強く寸法精度が高いことも大きなメリットです。

 
耐用年数はだいたい30年前後と言われていますが、早めのメンテナンスで寿命を延ばすことができます。

 
メリット デメリット
燃えない 重量がある
1枚単位での交換が可能 風が強ければ瓦が飛ぶ可能性がある
デザインが豊富
夏は涼しく、冬は暖かい
 

・スレート系

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新築を中心に普及している屋根材の一つ。

 
スレートにはいくつかの種類があるが、一般的に使われているのが「人造(化粧)スレート」と呼ばれるものです。

 
主な原料をセメントとした厚さ5~6cmほどの薄い屋根材です。

 
最も普及した商品「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれることもあります。

 
メリット デメリット
軽い 色褪せする
施工が安価 コケが生える
施工しやすい ランニングコストがかかる
耐久性が高い
カラーやデザインが豊富
 

・金属系(ガルバリウム鋼板)

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ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンから成る「アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」のこと。わかりにくいので、
簡単に言えば「錆びにくいメッキを塗った鋼板」です。

 
30年ほど前に開発され、アスベストを含むスレート屋根の重ね葺き材として普及が進んだと言われています。

 
非常に軽く、地震発生時の揺れを小さく抑えることができ、建物への負荷を軽減できます。

 
耐久性、耐火性も高く、金属ならではの水がしみこみにくく錆びにくいというのもメリットの一つであります。

 
ただし、耐火性は高いが熱を伝えやすいため夏場は高温になりやすく、雨音が響きやすいといった金属であるがゆえの欠点もある。

 
メリット デメリット
耐久性が高い 熱を伝えやすい
水がしみ込まない 雨音が響く
燃えない 衝撃に弱い
色やデザインが豊富
頻繁なメンテナンスが不要
 

■ それぞれの特徴とメンテナンス方法

 

・瓦(粘土瓦)

 

—特徴—

粘土瓦には大きく分けて、表面に釉薬(ゆうやく)をかけた「釉薬瓦」と釉薬をかけない「無釉薬瓦」の2系統に分かれます。「釉薬」とは、素焼の陶磁器の表面に光沢を出す役割や液体のしみ込むのを防ぐのに用いるガラス質の粉末。釉薬(うわぐすり)とも言われています。

その釉薬を塗ることで「光沢」のある表面とさまざまな「色」が楽しめる特徴があります。

無釉薬瓦はその名の通り、釉薬を塗らずに仕上げた瓦のこと。代表的なものに「いぶし瓦」と呼ばれる瓦があります。和風建築物で最も見られる瓦がこのタイプで「銀色瓦」や「黒瓦」とも呼ばれています。これは、無釉薬の最終工程でいぶすことで「いぶし瓦」が出来上がります。

その他にも生地をそのまま焼き上げる素朴な「素焼瓦」や原料粘土に発色材料を練りこんだ「練込瓦」があります。
「瓦は風で落ちる」や「耐震性が心配」といったイメージもありますが、最近では耐風性能を従来品の6倍にも高めた商品も登場しています。なお、耐震性の面では従来の土を敷いた上に瓦を葺く「土葺工法」などと見直し、屋根全体の重量が約1tも軽くなることができ、負担は軽減されました。

 

—商品—

代表的な瓦の形状は3種類

 
■J形(和形)
商品バリエーションが豊富で、最も一般的な瓦の形状。価格もお手頃。
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■F形(平板)
フラットなタイプの屋根。デザイン性は高いが、表面に凹凸がないので防水性能は他と比べると低い。
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■S形
西洋建築とともに移入し、アレンジされた形状で「S」はスパニッシュに由来する。独特の凹凸感がある。
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—リフォーム—

瓦自体はメンテナンスフリーともいわれており、定期的な塗り替えする必要はない。

ただし、漆喰部分の点検は必要。

漆喰は瓦の隙間を埋める、いわば接着剤のような役割がある。隙間を埋めることで、雨の入り込みや、鳥や小動物が入り込まないようにしています。瓦自体はメンテナンスフリーですが、この漆喰はメンテナンスや定期的の点検が必要です。これを怠ると、瓦のズレや雨漏りの原因になってしまいます。

 

・瓦(セメント瓦)

 

—特徴—

セメントに砂を混ぜて成形した後、乾燥させ表面を塗装した瓦。塗膜が劣化すると雨水がセメントに浸み込み、痛みが早くなる可能性があります。10年前後で塗装が必要になる屋根材です。

 

—商品—

セメント瓦は洋風の家にも和風の家にも用いられ、その形状もさまざまです。デザイン性にも優れています。

 

—リフォーム—

10年前後で塗装もしくは葺き替えする必要があります。

 

・スレート系

 

—特徴—

セメントに繊維を混ぜて成形した厚さ5mm程度の薄くフラットな屋根材。繊維は2004年10月の労働安全生法施行令」の改正まで”アスベスト(石綿)”が使用されていた商品も多いが、現在は代わりに人口繊維や自然繊維が使用されている。

一般的に使われているのが「化粧(人造)スレート」と呼ばれる、主な原料をセメントとしたもので最も普及した商品名「カラーベスト」や「コロニアル」でそう呼ばれることもあります。

特徴としては「軽い」「安価」「施工しやすい」と最近では選ばれやすい素材の一つです。

ただし、定期的なメンテナンスが必要で、表面の塗膜が劣化し色褪せが発生するのでだいたい10年ほどで塗装をすることが一般的と言われています。さらに、30年前後では葺き替えが必要となります。

 

—リフォーム—

10年前後で塗装、30年ほどで葺き替えする必要があります。ただし、雨漏りなどの問題もなく、下地が痛んでいない場合は重ね葺き(カバー工法)が可能です。

スレート瓦の場合、既存の瓦が葺かれた年が重要になってきます。

 
①アスベストが使用禁止になる2004年10月以前に葺かれたスレート瓦

②アスベスト使用禁止前後のスレート瓦

③アスベストに代わる繊維で作られたスレート瓦

この3つの製造された瓦によって材質も違い、施工方法も変わってくるので注意が必要です。

 

・金属系(ガルバリウム鋼板)

 

—特徴—

がりバリウム鋼板は何といっても軽量で地震にも強いと言われています。30年ほど前に開発された素材で、アスベストを含むスレート屋根の重ね葺き材として普及が進みました。

金属ならではのメリットとして耐久性が高く、ひび割れの発生も少なく、燃えない、水がしみ込まないなど金属ならではの様々な利点がありますが、金属ならではの欠点もあり、熱を伝えやすいため夏場は高温になりやすく、また音も響きやすく雨の日は雨音が響くという点もございます。

 

—リフォーム—

施工方法としては塗装や葺き替えになるが状況によっては重ね葺きをすることもあります。さらに商品によっては塗り替えが不要なものもありますのでご自身のお家状態で検討してもいいかもしれません。だいたい一般的には15~20年で塗り替えがオススメ。

 

■ まとめ

 
「そういえば、自分の家の屋根材ってなんだろう?」

そろそろ屋根リフォームをお考えの方、ご検討中の方へ、まずはご自身のお家の屋根材を知り、その素材に対しての適切な施工方法を知っていただければと思います。

オレンジナイトでは屋根リフォームに関してどんなことでもさせていただいております。
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