セミナー136「リフォーム工事の事前準備」
台所をリフォームするとき、着工日の朝までにぜひともやっておいていただきたいことがあります。
担当者はそれをお客様に依頼、きちんと事前に伝えるのが普通ですが、たまにそれがなされていないことがあります。
担当者のミスか、伝わらない説明だったか、はたまたお客様が忘れたか。
なんだと思いますか、台所のリフォームですよ。
キッチンの入れ替えだけでなく、台所の床や壁、天井もさわるような工事です。
答えは食器棚の中身の移動です。
食器棚のような大きなものは施工側で移動しますが、中に収納されているコップやお茶碗、お皿、お箸などの小物は、ぜひとも事前に移動しておいてほしいのです。
雑に扱うとお客様にとっては嫌なものですし、施工側も食器を手で触るのは気が引けます。
引き出しからは20年〜30年分のいろんなものが出てきますし、仕分けやお客様に聞きながらの片付け、移動で1時間、2時間は普通にかかるのです。
初日は養生に時間をかけ、そこから解体工事になります。
朝一のスタートがうまくきれないと工程に影響を及ぼす場合が多いで、事前に食器棚の中身はカラにしておいてほしいものなのです。
洗面所なら洗面台の中の歯ブラシやドライヤー、整髪料、トイレならトイレットペーパーや芳香剤、タオルなど、小物は片付けておいていただけたらスムーズに着工することができます。
お客様側に立つと、リフォームはそんなに頻繁なものではなく、何をしておいたら良いのかというのは分かりづらいものですよね。
ここまでしないほうがかえっていいかなとも、お考えになられると思います。
リフォーム工事の事前準備はこのように考えてください。
大物はそのまま置いておき、小物は事前に片付け、そのように考えていただければ良いと思います。
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