前回梁の強さについて書きましたが、クイズ、簡単でしたよね。
今日のは難しいですよ。
ではいきます。
CとD、どちらの梁が強いでしょうか。
縦の長さは同じ300ミリですが、2本の木で300ミリか、1本の木で300ミリの違いです。
分かりましたか。
2本合わさった方が強そうな感じもしますし、1本で厚みがある方が曲がりにくそうにも感じますよね。
前回使った公式に当てはめます。
CはZ=120×150×150/6×2本で900,000m㎥となりますね。
対してDはと言いますと、Z=120×300×300/6で1,800,000m㎥となります。
なんと、倍もDの方が曲げに対して強いのです。全然強度が違うですよね。
ところで、リフォームの現場では既存の梁に、補強でもう1本梁を入れることが多くあります。
その時は、こんなふうにくっつけることもあります。
2本にボンドでペタッと構造用合板を貼り、ビスでもみ、金物で固定します。それを反対側も。
驚くことに、それにより2本の梁の強度が1本の厚み分のそれと同じくらい出るらしいです。
姫路市大津区の現場で昔、大工さんか設計士さんかに教えてもらいました。それ以来ずっと覚えています。
梁の強さもちょっと知ればおもしろいでしょう。梁の強さについてでした。
-
Twitter