セミナー122「梁の強さについて2」

前回梁の強さについて書きましたが、クイズ、簡単でしたよね。

 
今日のは難しいですよ。

 
ではいきます。

 
 
CとD、どちらの梁が強いでしょうか。

縦の長さは同じ300ミリですが、2本の木で300ミリか、1本の木で300ミリの違いです。

 
梁補強

 
 
 
 
分かりましたか。

 
2本合わさった方が強そうな感じもしますし、1本で厚みがある方が曲がりにくそうにも感じますよね。

 
 
前回使った公式に当てはめます。

 
IMG_0312

 
CはZ=120×150×150/6×2本で900,000m㎥となりますね。

 
対してDはと言いますと、Z=120×300×300/6で1,800,000m㎥となります。

 
なんと、倍もDの方が曲げに対して強いのです。全然強度が違うですよね。

 
 
ところで、リフォームの現場では既存の梁に、補強でもう1本梁を入れることが多くあります。

 
その時は、こんなふうにくっつけることもあります。

 
梁補強

 
 
2本にボンドでペタッと構造用合板を貼り、ビスでもみ、金物で固定します。それを反対側も。

 
驚くことに、それにより2本の梁の強度が1本の厚み分のそれと同じくらい出るらしいです。

 
姫路市大津区の現場で昔、大工さんか設計士さんかに教えてもらいました。それ以来ずっと覚えています。

 
 
梁の強さもちょっと知ればおもしろいでしょう。梁の強さについてでした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ページトップ