私がリフォームの営業職に就いた20年前、当時はリフォームの提案には照明器具は含んでいませんでした。
まだまだリフォーム市場は黎明期、照明器具は「そのまま」または「家電量販店で買ってください」の時代だったと思います。
実際今ほど種類もなかったですし、普通の白い丸いカバーの付いた蛍光灯のシーリングライトが交換では主流でした。
新築時は豪華な照明器具。でもリフォームとなったら白いカバーの丸いやつ。
なぜなら新築時はほとんどのお客様は照明器具を選ばれていないんですね。そして、少々高価なものでもローンでのお支払いが多いので無頓着になる。
そういうところにリフォームで照明器具を提案しても響かない。
そもそも売り手の我々が照明器具に対して興味も思い入れもない。
そういう背景を踏まえ、照明器具は多くの一般のお客様にはあまり関心のないアイテムでした。
ながれが変化したのはLEDの照明器具がどんどん売り出されたときでした。
消費者に響いたのは「電気代の安さ」でした。
そして当時の最大の売り文句は「10年間付けっ放しでも切れない」という40000時間の長寿命だったと記憶しています。
オレンジナイトでも勉強会をし、商品説明会をしてもらい、みんなで学んだのを覚えています。
現在、家庭用の普通のダウンライトは1つ数千円で販売されています。しかし10数年前の売り出し時は数万円でした。
うちの姫路本店の事務所の2階のダウンライトも1つ2万円以上しました。定価ではないですよ。仕入れた価格です。
電気代の安さ、そして長寿命が売りのLEDの出現で、リフォーム市場に照明器具の交換提案が生まれたのです。
そんなLED照明、熱を持たないので虫が集まらないなどたくさんの利点もありますが、照明が大好きな私は、光の当たる感じに対し、もうひと声ほしいと思っていました。
皆さん、外で太陽光のもとで人の顔の写真を撮るとキレイに写るでしょう。
一眼レフでなくても、光が顔に髪の毛にキラキラと当たり映える。
あの光に比べるとLEDは顔の色がくすむんですよね。
そこで最近登場し、私もリフォームの提案においてリビングなどでご提案しているのが高演色タイプのLEDです。けっこう良いですよ。光が違いますね。
では続きは明日後編で書きます。
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