セミナー96でお話した通り、今朝は屋根に上がってまいりました。
こちらの右側のハイツでも、左側と同じようにカバー工法で屋根の改修工事をしていきます。
前回とは逆の屋根から撮影です。向こうはキレイに仕上がっています。
月曜日に足場、昨日が高圧洗浄でした。
では、なぜ築20年くらいの新しい建物が、屋根塗装をされてたった5年でこんなに傷んだのかを説明致します。
結論から言いますと施工不良です。
オーナー様からすれば大きなハイツですから高いお金を払って塗装をされたはず。
それなのに、施工不良でたった5年で屋根を全面改修しないといけないなんてとんでもない話です。
今回請け負っているオレンジナイトは仕事をいただけてありがたいですが、逆の立場ならと考えたら、本来こういうことはあってはいけないと業者側として思います。
施工の何がいけなかったか。
それはここです。
くっついてしまっています。どこもかしこも。
縁切りがされていないんですね。
本来カラーベストは重なりあっていますが引っ付いてはいません。
それが、屋根を塗装することにより、塗料でくっついてしまうのです。
それは1回目の塗装ではなんとか隙間が自然に出ても、2回目の塗り直しでは絶対に縁切りをしないとくっつきます。
前の塗料が残っていますのでどんどん隙間がなくなるんですね。
断面で見るとこちらのようなスレートの屋根材であるカラーベストはこのようになっています。
どんな屋根でも瓦の中に水は入ります。
入るので、昔は屋根に土が乗っていましたし、今はルーフィングという防水シートを張っているのです。
そして、最も重要なことは屋根の中に入った雨水が逃げるところがあるということです。
水が逃げる、出るところがあるから雨漏りになりませんししばらくすると乾くのです。
水がずっと溜まっていたらどうでしょう。
腐ってきますよね。屋根の野地板も腐りますし、写真のようにカラーベスト自体も腐食し、割れていきます。
もうすでにこちらのカラーベストの状態は固くなく、アイスクリームのコーンのような感じです。
安いアイスのコーンではなく、ちょっと高いアイスのコーンくらい。噛んだらバリッと割れるくらい傷んでいます。
では、どういうふうに屋根塗装を施工したらよかったのか。
続きは後ほど書かせていただきます。
ちょっと昼ご飯を食べますので。
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