セミナー93で「漆喰はのし瓦より内側に〜」と書きましたが、そのことに関してもう少し。
おはようございます、雨ですね。今日はオレンジナイトの新聞折込み日です。タイトルは屋根工事承ります!
でははじめます。
漆喰というのはそもそも赤土が風雨で傷み、流れ出していかないようにするためのカバー、蓋みたいなものです。
屋根の棟(むね)の断面図です。このように棟は積みます。オレンジナイトの増築工事の現場です。
棟の三日月漆喰は下の写真のように、この一番下の赤土が流れていかないように塗っています。
ここで屋根の大原則なのですが、雨水をスムーズに流すためには瓦は全て段々になっているということがあります。
のし瓦、全て下のが少し出ているでしょう。
段々になっているから、水がこのように流れるんですね。
ただ、瓦は段々ですが、ここの漆喰が同じように段になっていると、瓦と漆喰で素材が違いますので、両者の縁が切れたらそこから水が入るのです。
なのでこのように漆喰は内側に凹んでいるのが当たり前なのです。絶対に出ている状態はいけませんよ。意外と上塗りする業者さんが多いように、現場で屋根をたくさんみてきて感じています。
こちらも同じです。瓦というものは必ず上の瓦が下の瓦に乗っています。そして段々になっています。
地上からではそのような微妙な段は分かりにくいと思いますが、屋根はあらゆるところで水が流れやすく考えられ、職人さんが施工しています。
のし瓦は段々になっているから水がスムーズに流れます。
のし瓦の部分の三日月漆喰は瓦の内側に凹んでいます。
そのような昔からの職人さんの細やかな技術で、おうちは雨漏りから守られているんですね。
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