一般的なおうちの襖はだいたい2種類に分類されます。
1つは糸の入った織物の襖紙。もう1つはツルッとした和紙の襖紙です。
皆さんのおうちの襖の紙を触ってみてください。
ザラザラしていたら織物です。
こちらです。
ツルっとしていたら和紙です。
こちらです。
基本的に織物の方が和紙より価格は少し高いです。
ただ、この価格帯は一般的なおうちに使用されている商品についてのものであり、本当に高価な襖は和紙の手で漉いたものなんですね。
ちなみに和紙の襖で市場で一番使われている商品を「新鳥の子」と言います。読めますか。
恥ずかしながら私、リフォームの営業職について10年くらい、創業してからもこれを「しんちょうのこ」と思っていました。
お客様に話をするときも「しんちょう」と言っていました。
ある日、建具の職人さんと電話で話をしていて「さっきからしんちょう、しんちょう言ってはるけど、それ、しんとりやで。はっはっは」と教えてもらい、知った次第であります。
確か、そのとき横にうちの会社の原もいました。原にも私が「しんちょう」と教えており、彼女もまた「しんちょう」とお客様に言っていたので2人で「えーっ」となったものです。
和紙の襖紙の事を鳥の子(とりのこ)と言います。
現在主流であるすべて機械で作っている鳥の子を新鳥の子と言います。
今までに2回しか売ったことがないですが、手漉きの鳥の子を本鳥の子と言います。高いです。
新鳥の子は、襖1枚が紙代1000円くらいなんですが、本鳥の子は3万から6万、高いのは10万円なんてものもあるんですよ。
年数が経ったらやはり手漉きの方は味わいが出るらしいです。古いお寺や和風の建物に行かれたとき、襖も次回じっくり見てみるのも楽しいかも分かりませんね。
ふとカタログが目に入り、そういえば昔「しんちょう」って言ってたなと思い出したので襖の話をさせていただきました。
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