昨日のリフォーム塾を読んだうちの社員から「今さらですが、そもそもベニヤとコンパネって何が違うんですか?」と質問がありましたので、今日はそれを説明します。
そもそも、ベニヤ(ベニヤ板)とは単板のことです。これが定義です。
どうやって作っているのかと言いますとこうです。
丸太を大根のようにかつらむきし、それをカットし乾燥させ、そしてプレスしまっすぐにします。これが本来ベニヤなんですね。
私たち建築業界の人間も普段呼びますし、一般にホームセンターなんかでも9ミリや12ミリの物もベニヤとして売っていますが、これらはベニヤを接着させた合板です。
ベニヤで出来ているので、何ミリベニヤという名称で呼んでいるんですね。
絵のように繊維の方向を交互に合わせていくんです。
次に、コンパネについて。
コンパネはフルネームでコンクリートパネルと言います。
そもそもリフォームの現場でコンパネと呼称しているのは先ほどの9ミリや12ミリのベニヤの事で、呼び名としては正確ではありません。本来はベニヤ、または合板というのが正しいのです。
コンパネはコンクリートを流し込む時に使うこれも合板であり、もちろんリフォームでも使用はしてはいますが、下地材としていつも使用しているのはベニヤであり、合板なのですね。
本当のコンパネは耐水性を高めるために片面が塗装されているようなものだと理解してください。あの黄色やつです。
ちなみに構造用合板という強い、下地用の合板があります。
これも現場ではコンパネと呼称されることが多々あります。コンパネではないのですが。
しかし、これを現場でベニヤと呼ぶ人は100%いません。なぜならそれとは全く別物だとみんなが知っているからです。
構造用合板は合板なので、ベニヤを接着させて作っているまでは同じなのですが、構造耐力を出すために、特に定められた製法、接着剤にて作られています。
あくまで強度を出すことが一番ですので、表面もボコボコしているのでその上に直接クロスなどの化粧材も貼れません。
構造用合板の上にベニヤを貼って(ボードも可)クロスを貼っていくんですね。
日曜日の昼下がり、今日はベニヤとコンパネの違いについてでした。実はリフォームの現場のほとんどがベニヤです。
分類としてはベニヤと合板に大きく分けられ、合板の中にベニヤと呼ばれる合板のベニヤ、コンパネ、構造用合板がいるとお考えくださいね。
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