よくお客様に工事中のお茶に関する質問を受けます。お申込書を記載いただいているときが多いですね。
お客様はリフォーム工事をすることになったので、次はそこに神経が行くのだと思われます。
「工事中、職人さんへのお茶はどうしたらいい?」
「休憩は10時と3時ですよね。毎回はお構いできないけど、できるだけします」
「仕事で全く職人さんにお茶を出せないけど」
と言うような内容です。
私は「ありがとうございます。でもお気持ちだけいただきます。職人もみんな自分で持ってきていますし、そんな昔ほどお気遣いいただかなくても全然大丈夫です。職人には私がお断りしたと伝えておきます」とどこでも言っています。
その上で、多くのお客様(ほぼパーフェクトに私より年長者)に接してきた経験から、職人さんへのお茶へのベストな行動をお教えします。もちろん人によっても異なるでしょうが。
まず、職人の立場からしたらお気遣いが嬉しいものです。
それが全く無いからと言って手は抜きません。プロなので。
しかし「暑いなかありがとうね」と冷えたペットボトル1本のお茶をいただいただけで、お客様へは好意的になります。
「あ、すみません。いただきます」から会話は始まります。普通ですよね。
お仕事でご不在のお客様でも、メモで「よろしくお願いします」とあり、玄関に缶コーヒーが置いて下さっていると心の中で「ありがとうございます」と言うものです。
リフォームはモノではなく、コトですので人間関係は非常に大切ですし、工事に影響します。
気遣いいただけるお客様には少しでも余分なこともして差し上げようと思うのが人情ですよね。
結論から言いますと、毎回のお茶は必要ありません。こちらも恐縮しますし、申し訳ないと思ってしまいます。お客様も準備も時間も、そしてお金もかかるのですから。
ただ、1週間の工事でしたら1日くらい、少し長めの工事でしたらたまにお茶はご用意し、それをきっかけでコミュニケーションはとられた方が、お互いより良い関係になれますし、なっているようにお客様諸先輩方を拝見し感じ、学び、私も自分が施主となる工事では意識しております。
日本人なので、本音と建て前とか、阿吽の呼吸とかありますよね。
なかなか難しいところではありますが、工事のお茶に関してでした。
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