戸建ての外壁の塗装工事についてですが、現在は吹付けではなく、ローラーによる手塗りが主流となっています。
主な理由は塗料の飛び散りや、シンナーなどの臭いの低減です。
20年〜30年前に外壁の塗り替えをされたことがある方ならあの臭い、覚えてらっしゃると思います。
「家の中におったら頭がクラクラしたわぁ」と以前よく聞いたセリフです。
ところで、塗装に使うローラー、いろんな種類があるんですよ。
一部ですがオレンジナイトの店内に置いている分です。
今日は2つのローラーを説明します。
まずこちら。
マスチックローラーと言います。
分厚く塗れるローラーなんですね。
外壁塗装では下塗りに主に使います。
よく「3回塗る」と皆さん耳にされたことがあると思いますが、これは下塗り、中塗り、上塗りの3工程を指します。
そして、例えばモルタルの壁に3回塗るとき、下塗りで厚みを出すのがセオリーなんですね。
そのとき使うのがマスチックローラーなんです。
一般にホームセンターに売っているようなサラサラの塗料はこのローラーでは塗れません。
ドロドロな塗料用なのです。ドロドロ塗料がこのローラーにいっぱい入り込み、分厚く塗装できるのですね。
2日目のカレーみたいな粘度だと思ってくださいね。
では、こちらのローラー。
ウールローラーと言います。
こちらは薄く、均等な厚みで塗装するためのローラーです。
モルタルの壁の外壁塗装などでは中塗り、上塗りに使用します。
下塗りで凸凹を作り、その形状の上に上塗りの塗料を2工程被せるイメージです。
サイディングの壁や最初から模様のある壁材はこのウールローラーで3工程いきます。
こちらの写真のような壁に、マスチックローラーを使うとどうなると思いますか。
凹凸が無くなってしまったり、また浅くなって見た目おかしくなるんですね。なのでウールローラーで3工程塗ります。
最後ですが、屋根も全工程ウールローラーです。
屋根は熱を持ちますので、厚みを持たせると塗料が膨らみます。
なので薄く均一が基本なんですね。
マスチックローラーとウールローラー、主に2種類のローラーを使い分けて、外壁や屋根は塗っていっているんですよ。
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