お客様からも「リノベーションして部屋が広くなるのは嬉しいけど、補強だけはしっかりお願いね」とよく言われます。
こちらは今現在施工させていただいている現場ですが、今日は筋交い(すじかい)について説明します。

今からちょうど40年前に耐震の基準がガラッと変わったんです。昭和56年(1981年)です。
なので築39年の建物と40年の建物ではもう全然違います。
こちらの現場は40年以上のものですので、当時で通用したやり方でしか施工されていないんですね。
なのでしっかりと補強していきながら施工する必要がありますし、補強さえしっかりすれば木造はまだまだ鉄骨などとは違い長持ちするんですね。
今回は壁を壊すと、想定しておりましたが、通し柱が出てきましたので、その柱を活かし筋交いを入れて補強することにしました。
こんなふうに入れます。

こうすることにより、下の写真の赤い矢印のような、大きな横からの振動を筋交いが突っ張って揺れを制します。

補強を入れた壁を耐力壁(たいりょくかべ、たいりょくへき)と言いますが、その強さは壁倍率という数値で表します。
最強は壁倍率5.0です。このような筋交いのたすき掛け。これが最強で、今回はこちらで仕上げました。

この絵のような片方の筋交いは壁倍率3.0です。

筋交いを入れずに構造用合板という木の板をきちんとはめた場合は2.5。

石膏ボードだけではほぼ補強には効果のない1.0という数値になります。

壁倍率5.0の筋交いたすき掛け。このような施工です。

この筋交いの上に構造用合板、さらにきちんと定められた金物を使用することで完璧な補強になります。


向かい合う壁2面をどちらも耐力壁にし、この空間はクロゼットとしてお使いいただきます。
せっかくのリフォームですから、安心も買っていただかないといけませんよね。
筋交いでの補強の話でした。