在来工法のお風呂をシステムバスにリフォーム。現在のお風呂のリフォーム工事で一番多い、この工事の工程を説明しますね。
在来工法のお風呂とはこんなお風呂です。
20年〜40年前の戸建ては、ほとんどがタイルを使用したこのような浴室ですね。
これをどのようにシステムバスに変えていくのか説明致します。
まず、工期は5日〜6日です。1日の違いは解体工事の量と質だと思ってください。
たくさん壊さないといけないおうちと、まずまずでよいおうちによっても変わりますし、壊したガラをすぐ外に横付けしたトラックに積める現場と、少し離れた駐車場まで運ぶ現場では全然違うのです。
お風呂に入れない期間も同じく5日〜6日。月曜日に着工し、週末に新しいお風呂をゆっくり味わっていただけるようなイメージです。
こちらの現場で進めていきます。これが工事前の状態です。
初日は解体工事です。
お風呂から外までの通路を養生し、靴で歩けるようにし、ハツリという機械を使って振動を与えてタイルやその下地のコンクリートを解体していきます。
けっこう手間がかかります。そして重労働です。
土囊袋って分かりますよね。
あれにいっぱいに解体したコンクリートガラを積めると、運べないくらい重いんですよ。
それが普通のお風呂の解体でも70〜80袋は出ます。
軽トラックなら3回くらいに分けないと、積載オーバーで運べないような量なんですよ。
2日目。
初日でがらんどうになった浴室にて、午前中で設備工事、電気工事をします。
お水やお湯の配管も全てやり変えますのでこのタイミングしかないんですね。
電気工事は換気のダクト、そして浴室換気乾燥暖房機や照明などの電線です。
昼からはコンクリートを打ちます。
システムバスというのは数本の細い鉄製の脚だけで立っています。
絵のような細い脚です。
この足でしっかり浴室を持たせるためには、床下がコンクリートである必要があります。30年くらい前のおうちは今のおうちと違い床下が土なので、この工程が必要となります。
写真にも書きましたが、ピンクの配管はお湯用。青はお水用。アイボリーは追い焚き用です。
追い焚きというものは、給湯器から浴槽にお湯を送る配管と、浴槽から給湯器に戻ってくるお湯用の配管が別々に必要なので2本必要なんですね。
天井はこの状態のままでシステムバスを組んでいきます。
3日目。
3日目はシステムバスを設置していきます。
オレンジナイトではこのシステムバスを組む作業はメーカーへ依頼しています。
自前の設備の職人でも組めますが、クオリティが毎日それをされている職人さんとではやはり違います。
また保証の問題もありますので、ここはメーカーに依頼します。
朝から始めてだいたい2人1組で夕方までかかります。
床を組んで、柱を立てて、壁といった順に設置していきます。
4日目。
3日目にメーカーがシステムバスにコーキングを打っていますので、それを1日かけながら乾燥させます。
乾燥させながら設備工事として湯や水の配管をシステムバスと接続、給湯器を同時に交換するような場合は交換します。
電気の線も接続、そして入口を壊していますので、枠や壁を大工工事で復旧します。
工事範囲としては狭いんですが、丸々1日かかります。
5日目。
朝一から、復旧した入口まわりの壁に壁紙を貼っていきます。そして掃除です。
もちろん試運転し、問題がないのを確認し、お引き渡しというながれです。
その日の夜からお風呂をお使いいただけます。
在来工法の戸建ての場合は順調にいってこのような感じで進みます。
養生の段ボールをとって、掃除して、新品のキレイな状態になったシステムバスをご覧になられたときのお客様の笑顔が本当に嬉しい瞬間です。
この瞬間は営業担当者の醍醐味です。
引き継ぎながらポイント、ポイントを工事してくれた職人さんでは味わえないんですよね。
お風呂のリフォームの工程についてでした。5日間耐えていただいたらその先はハッピーです。
姫路市の南の方にお住いのお客様の多くは、お風呂を使えない期間を告げるとこう言われます「あかねの湯に行かなあかんなぁ」と。
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