セミナー49「マンションでリフォーム出来るところと出来ないところ」

マンションでは、個人が自由にリフォームをしてもいい所と、リフォームを勝手にしてはいけない部分があります。

 
まず、リフォームを出来るのは専有部分という個人所有の範囲なんですね。ここは所有者がマンションの規約の元、自由にさわることが出来ます。

 
そして、リフォームを勝手にしてはいけない場所を共有部分といいます。呼び名の通り、マンションに住んでいるみんなのもので、ここは個人が自由にさわることは出来ません。

 
では、どういうところが専有部分かと言いますと室内に接している部分です。

 
また、どこが共有部分かと言いますと外に接している部分です。

 
こちらの絵で、リフォームをしてもいいところを丸、してはいけないところをバツを書いてみました。

 
マンションでリフォームで出来るところ

 
玄関ドアなんかは外側は共有部分とされ、内側は専有部分なんですね。

 
マンションで玄関ドアは自由に新しく出来ません。

内側を塗装したり、化粧シートを貼るのは自由ですけどね。

 
 
余談ですが、私、若かりし頃、マンションの玄関ドアを塗装して問題を起こしてしまったことがあります。

 
姫路の広畑区の某マンションですが、年数の経っているマンションで、玄関ドアは鉄製だったんですね。

お風呂のリフォームを依頼されたお客様から「玄関ドアが錆びてきたから塗ってほしい」と言われ「はい、分かりました!」と受けました。

 
工事の際、職人さんから「大丈夫か?」と言われましたが、何のことかよく分からず、また事の重大さも感じず「はい」と進めてしまったんです。

 
それを見たお隣が何と言ったと思いますか。

 
「にーちゃん、うちの家もして〜な」と。そして、その隣も、そのお客様と親しい他の階のお客様もとなり、7件くらい塗ってしまったのです。それも色とりどりに。実話ですよ。水色や薄い緑。茶色や淡いピンク。

 
数日後、管理組合か理事長か忘れましたが、私が勤めていた会社に猛抗議が入り、謝罪に行きました。

 
20代前半の若い私を、50代〜70代の奥様方がみんなでかばってくれ、これ以上はしないと文章にして許されましたが、今思えば恐ろしい事でした。

 
 
そんな共有部分は勝手に触ってはいけません。怒られます。

 
バルコニーもダメです。また、パイプスペースと言われる配管が通っているところもいけません。

 
室内は自由です。コンクリートが丸見えの状態まで天井や床や壁を壊し、ガラッと間取りを変えるのも自由です。

 
サッシも原則変えてはいけないんですが、結露がひどいような場合は、内窓をよく設置しています。かなり断熱効果は出ます。

 
 
マンションでリフォーム出来るところと出来ないところの話でした。余談がほとんどでしたが。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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